大学って行く意味ある？
これよく議論になる問題ですよね。
変化の激しいこの時代、学歴のレールに乗れば安泰なんてことまったくないのに、なぜか私たち親は少しでもよい高校へ、良い大学へ…と子どもに期待してしまうところがあります。
確かに学歴は、無いよりはあった方がいい。
でもその一方で、ちょっとどうなのかな…と思うところもあります。
すっきりとまとまっていないのですが、現時点でのわたしの考えをいろいろ書いてみたいと思います。
大学は何のために行く？
勉強するため
大学は何のために行くのかと聞かれたら、本当は「勉強するために」と答えるべきなのでしょう。
でも日本の大学の場合、「こういう勉強をしたいからそのために大学に行く」という人は多数派ではないような気がします。
理系の人や、社会人で大学に行く人は「これを勉強したい」という明確な目的がある人が多いのでしょうけど、文系で大学受験する高校生は、「これを勉強したいからこの大学へ」ではなく、少しでも偏差値の高い大学や有名な大学を目指して勉強して、合格したところへ行く…という人が多いのではないでしょうか。
日本の大学は、入るまでは大変だけど卒業は簡単。だから勉強しない大学生が多いといいますよね。
わたしもそうでした。
大学に入るまではそこそこがんばった方だと思いますが、入学してからはほとんど勉強していません。
就職に有利
実際のところは「大卒」という資格を得るため、あるいは「〇〇大卒」というブランドを得るために大学へ行く人が多いのではないでしょうか。
なぜ「大卒」資格や「〇〇大卒」というブランドがほしいのかというと、就職に有利だからでしょう。
一説によると、大卒と高卒では生涯賃金に4000万円ほど差が出るそうです。
もちろん高卒で大成功した人や大卒で低賃金の人もいますが、平均値ではそれくらいの差があるということです。
大卒しか就けない仕事があったり、同じ企業でも大卒と高卒で職種を分けていたり、賃金テーブルを分けているところもあるでしょう。
難関大学卒とその他の大学卒で生涯賃金を比較したようなものは見つけることができませんでしたが、一部の大企業などは「学歴フィルター」を設けていて、難関大学の学生でなければエントリーもできないシステムになっているそうです。
また、学歴フィルターまでは行かないとしても、難関大学に入学できたということは頭が良いのだろう、努力家なのだろう、と選考過程で有利に働くことは想像できます。
実際には学歴以外の面が重視されることの方が多いですし、年々その傾向が強まっているような気もしますが、難関大学であるに越したことはないのかもしれません。
モラトリアム期間（猶予期間）
学生本人の視点から見ると、高校を卒業してすぐ働くのは嫌だ。大学生になると（あまり勉強しないから）時間があるし、好きなことができる…という、いわゆるモラトリアム期間（社会に出るまでの猶予期間）を目的にしている人も多いでしょうね。
確かに、バイトでお金をためて長期の旅行に出かけるなど社会人になるとなかなかできないことにも挑戦できますし、遊びまわっていても「大学生」という肩書で甘く見てもらえるところがあります。
自分の人生や将来についてじっくり考える時間もあるでしょう。
周りがみんな大学に行くから
特に大学に行く目的がなくても、中学や高校でいったん進学校に入ると「大学に行くのがあたりまえ」という雰囲気になります。
偏差値の高い大学に合格することがかっこいいという価値観も強いように思います。
時間とお金の問題
大学に行く意味があるのか
より偏差値の高い難関大学に行くべきなのか
就職のことを考えると、なんだかんだ言ってもやはりメリットはあるので、そりゃあ行けるなら行った方がいいですよね。
でも、大学に行くこと、特に難関大学に入ることは大変な努力が必要です。
お金もかかります。
勉強時間
学校以外に1日平均5時間くらい勉強するとして、
５時間×365日×3年間＝5,475時間
実際には小学校や中学校から難関大受験を見据えて勉強しているでしょうから、もっとですね。
逆に、難関大にこだわらないなら、そこまで勉強しなくてもいいかもしれません。
学費
4年間の学費（平均）は
国立大学：250万円
私立大学（文系）：400万円
下宿する場合、さらに400万円ほどかかります。
難関大合格を目指して塾や予備校に通うならその費用も必要です。
一方、通信制大学なら数十万円で行けるところもあります。
これらを考えあわせて、「大学って行く意味あるのか」
わたしの考えは・・・（つづく）
＞＞日本の大学って高い学費払ってまで行く意味ないんだろうか（2）
