国が実施する「高等学校就学支援金」が2020年度より大幅に拡充されます。
それにともなって、愛知県が実施している私立高校の授業料無償化制度は2020年度からどう変わるのでしょうか?
調べてみました。
愛知県の私立高校無償化制度「授業料軽減補助金」は2020年度からどうなる?
愛知県の担当部署である「学事振興課私学振興室」に問い合わせてみたところ、2020年1月21日現在ではまだ検討中で決まっていないという回答でした。
⇒2月13日に愛知県のサイトに2020年度からの「愛知県授業料軽減補助金」について詳細が掲載されていました。
愛知県 学事振興課私学振興室 助成グループ
052-954-6187
ただ、このサイトの表では少しイメージしづらいかと思います。
対象となる所得の要件が正確に示されているのですが、いわゆる「世帯年収の目安」で示すとどうなるのか。
また、月額ではなく年額で示すとどうなるのかまとめたのがこちらの表です。
ちなみに、国の「就学支援金」は、2020年度より次のように拡充されます。
支給上限額:年39万6,000円
対象者:世帯の年収目安590万円未満
▼2020年度からの国の「就学支援金」の詳細はこちら
詳細決定!2020年度以降の就学支援金の支給額と課税所得の基準額
▼私立高校の無償化制度の全体像について基本から知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
2020年より私立高校が無償化?就学支援金や援助制度をわかりやすく
愛知県では「入学金の軽減補助制度」がある
愛知県では、授業料の補助だけでなく「入学金」の補助もおこなっています。
こちらも2020年度の内容はまだ決まっていないようなので、2019年度の内容を紹介します。
⇒2020年2月15日(土)の「中日新聞朝刊」に掲載されたようです。
20万円の補助を受けられる世帯が大幅に拡大されています。
愛知県の私立高校の学費(平均額)
愛知県の私立高校の学費の平均額は、全国平均よりもかなり低めです。
<愛知県の私立高校の学費の平均額(年額)>
授業料 40万7,533円
施設整備費等 4万4,576円
入学料 20万2,776円
初年度合計 65万4,885円
ちなみに全国平均は以下のとおり。
授業料 39万9,152円
施設整備費等 16万8,562円
入学料 16万3,272円
初年度合計 73万986円
入学金は全国平均よりも高いですね。だから愛知県には入学金の軽減補助があるんでしょうか…
施設設備費は全国平均よりも12万円も安いんですね。
これなら、年収目安590万円未満の世帯は国の就学支援金でほとんどカバーできるので、本当にほぼ無償化と言えると思います。