⇒ 無料の「知育遊び教材」まとめ

熱中症の危険があるのに部活は中止にならないの? 中学校に電話した結果・・・

熱中症 部活 中止

毎年夏になると熱中症で救急搬送された人や亡くなった人のニュースを見ますよね。

子供が運動部の部活をしている保護者の方は、心配になりませんか?

息子が通う中学に、熱中症対策について問い合わせたときのことを書きたいと思います。

「運動は原則禁止」なのになぜ毎日部活があるの?

ヤフー防災速報 熱中症

真夏のお昼前後でしょうか。Yahoo!JAPANの防災速報アプリをいれていると、「熱中症の危険あり 運動は原則禁止」という通知が毎日のように入ります。

でも息子は毎日バスケ部の練習に行きます。
部活は休みにならないようです。

でもさすがにこういう日は室内でミーティングしたり過去の試合のビデオでも見たりするのかな?と思いきや、普通に練習してきたといいます。時間を短縮することもなく。

どーゆーこと?
防災速報の「運動は原則禁止」ってなんなの?

熱中症予防のための運動指針とは

調べてみると、Yahoo!防災速報の通知は、「熱中症予防のための運動指針」をもとにしているようです。
熱中症予防のための運動指針というのは、日本スポーツ協会が出しているもので、次のような目安が示されています。

熱中症予防のための運動指針


参考
熱中症環境保健マニュアル環境省

これは気温ではなくて、暑さ指数(WBGT)というものを基準にして設定されています。
暑さ指数とは、湿度、気温、日差しの強さの3つの要素で暑さを表すもので、環境省のサイトで公表されています。

熱中症運動指針には強制力はないのかもしれませんが、危険だから注意喚起しているわけですよね。

でも無視?
危険だからやめなさいという注意喚起を無視して子供にもしものことがあったらどうするつもりなんでしょう?

部活顧問の先生は熱中症で事故が起きるかもしれない重責を負担に感じないの?

部活 熱中症 中止

部活の場合、子供がみずから望んで勝手に走り回っているわけではなく、顧問の先生の指示に従って運動しています
先生に走れと指示されたら、「熱中症が心配だから今はやめておきます」なんてこと言えません。

子供たちにとって部活の顧問の先生の権力って、それくらい絶大なものなんです。

その力関係の中で、「熱中症の危険あり。運動は原則禁止」となっている時間帯に部活の練習を実施して運動をさせるということは、子供が熱中症になったら100%先生の責任だと思うんですが・・・ちがいますか?

中学や高校の部活の顧問は先生の負担が大きく長時間労働が問題になっているとニュースなどでよく聞きます。

不思議で仕方ないんですが、子供の命の責任をとらされることについては負担に感じないのでしょうか?

わたしが先生だったら、そんな危険な状況で運動をさせて万一何かあったら自分の責任になると思うと、怖くて運動なんてさせられないです。そんな重責を負いたくないですもの。

学校は、人様の大事な子供の命を預かっているという自覚がないのでしょうか。
それとも、こういう基準があることを知らないとか?




熱中症対策で部活が中止にならないのか中学校に問い合わせてみた

「原則運動禁止」って通知が来てるのに部活で運動させるんだねー
と息子に話してたら、息子も疑問に思ったらしくスマホであれこれ調べていました。

そこから息子と熱中症の予防についていろいろ話をしました。
しんどいと思ったら遠慮しないで休憩させてもらうんだよ。とか、なるべく水分をたくさんとって…とか。

でも息子は、しんどいと思っても先輩や先生の前で自分だけ休ませてくれなんてとても言えないと言います。

まあ、わかります。
部活内の上下関係って厳しいですものね。

そこで私は、学校に熱中症についてどういう方針なのか、問い合わせてみることにしました。

一応息子にも「先生に聞いてみようか?」と確認したところ、ぜひそうしてほしいという返答でした。

部活の熱中症対策について先生とのやりとり

部活の顧問の先生に電話するか担任の先生に電話するか迷ったのですが、顧問の先生に直談判するとその後の部活内での子供の立場とかも心配だったので、とりあえず担任の先生に電話することにしました。

保護者としての心配を伝えたいだけなのに、いろいろ気を遣ってしまいます。

過保護な親だとか、モンスターペアレントだとか思われるのかな・・・

でも今回は子供の命にかかわることですからね。

次のような内容を伝えました。

熱中症について心配しています。

原則運動禁止という目安が出ている時間帯に部活をするのはどうしてですか?
熱中症運動指針の目安を見ながら部活の練習を中止するなどの判断はされないのでしょうか。

先生の回答は次のようなものでした。ちなみに担任の先生はバスケ部ではない別の運動部の顧問をしておられます。

もちろん熱中症運動指針は目安にしています。
暑さ指数の高い時は、こまめに水分をとらせたり、顔色を見てしんどそうな子には休憩するよう声をかけるなと細心の注意を払いながら実施しています。

注意しながら実施するというのは、もう一段階下ののレベルの話ではないのですか?
「厳重警戒 激しい運動中止」「激しい運動、持久走は避ける。積極的に休息をとり水分補給」というレベルです。こちらが先生のおっしゃる注意しながら運動させるというレベルのことではないでしょうか。

熱中症予防のための運動指針

「運動は原則禁止」「特別の場合以外は中止」。ここでいう「特別の場合」は、注意すればいいということではなく、エアコンがきいた体育館とか、よほど日程を動かせない大会とか、そういうことではないですか?

熱中症予防のための運動指針

先生は返答に困っている様子。

子供自身にも注意するよう話しましたが、先生や先輩の前では注意しろといわれても難しいといいます。
練習があれば行くしかないし、先輩が休憩していないのに1人だけ休憩したいとは言い出せないといいます。
熱中症運動指針の基準に照らして、学校側が練習を中止するとか、室内のミーティングに変更するといったことはできないのでしょうか。
はあ・・・確かにそうですね・・・。ただわたしの一存では決められないので、このような意見をいただいたことは他の先生にも伝えて学内で検討させていただきます。

もちろん先生1人の判断で学校の方針を決めることもできないと思うので、他の先生にも伝えていただけるということで、一応納得して電話を切りました。

結果、部活は中止されることになったのか

電話した結果、熱中症運動指針に照らして部活を中止するというルールは導入されたのか・・・

結論から言うと、何も変わりませんでした。

その後、熱中症対策についてどういう検討がおこなわれたのかについても、先生から何も聞いていません。
いろんな保護者からいろんな要望があるでしょうから、いちいち真剣にとりあっていられないのかもしれませんね。

もっとしつこく何度も進捗を確認するとか、保護者何人かの意見をまとめて、複数の意見として伝えるなど根気強く要望していけば、もしかしたら何か変わるのかもしれません。でも今回はそこまではしませんでした。

そのかわり、わが子の命を守るために、暑い日は体調不良ということで部活を休ませることにしました。

それが一番手っ取り早いです。