保育園や幼稚園の卒業時に謝恩会を実施するところは多いですよね。
でも謝恩会の準備は本当に大変なので役員をやりたくないという人も。
それに、保護者だけでなく先生の側も実は結構大変みたいです。
謝恩会の何がそんなに大変なのか、これから謝恩会の役員を引き受ける人はどんなことに注意すればよいのか…
アンケートを実施して、保育園・幼稚園の謝恩会の準備にかかわった経験のある保護者の声を集めました。
保育園・幼稚園の謝恩会の場所は?
幼稚園・保育園の教室やホールでおこなうケースが多いようですが、近くのホテルのイベントルームを借りたり、飲食店の一室を借りて実施するケースもあるようです。
謝恩会の内容は?
謝恩会の内容はどういうものか。アンケートではこのような内容があがりました。
- 会食または簡単なおやつ
- ビンゴゲーム
- スライドショー
- クイズなどのゲーム
- 先生のお話
- 保護者から感謝の言葉
- 子どもたちからのお礼
ここまでは、どこの謝恩会でもよくある内容ですね。
- 大道芸人を招いてバルーンアートや大道芸の披露
- カラオケ
- 保護者による演劇披露
こういう謝恩会もあるのですね!
カラオケは保護者が歌うんでしょうか…?
うちの子(お兄ちゃんのとき)の保育園の謝恩会では、先生の持ち物当てクイズやスライドショーなどがありました。
役員さんたちがとてもがんばって準備してくださったと思うのですが、先生の出番が多くて「先生も大変だったんじゃないかな…」とちょっと気になりました。
たとえばスライドショーでは子供たち一人一人の写真を数秒ずつ順番にうつしていくのですが、すべての子に担任の先生からのていねいなメッセージがついていたんです。
「先生これ全部考えて書いてくださったの!?」と驚きました。
保育園・幼稚園の謝恩会の役員をして大変だったこと
謝恩会の役員をして大変だったことを聞いてみました。
準備の進捗確認係でした。毎回状況確認をして、遅延や問題点を洗い出していました。
厳しいスケジュール管理をせざるを得ず、雰囲気が悪くなることもありました。人間関係が大変でした。
まとめ役の会長をやったので、いろんな意見があり、まとめるのが大変てした。
ホテルの手配からお弁当の準備、スライドショーの作成など、幼稚園に行く機会も多くてかなり大変でした。
主人がパソコン教室をやっていたので、式の後で配るDVDの作成は本当に大変でした。小さな子供さんがいる家庭には無理だと思います。
限られた時間内で、親も子供も一緒に楽しめる内容を考えるのは大変でした。特に子供たちが飽きずにいられるよう工夫するのは難しかったです。
小学校の謝恩会について調べたときも同じ意見が出ていました。
謝恩会で一番大変なのはやはりこの点なのだろうと思います。
小学校の謝恩会で大変だったこと。経験者の声と私が体験した感想
保育園・幼稚園の謝恩会は必要か
保育園・幼稚園の謝恩会は、子どもたちにとって先生や友達と一緒に過ごす最後の楽しい時間ですし、お世話になった先生に感謝を伝える大切な場です。
ですが、保護者の負担も大きいですし、うちの子の保育園で廃止されたように最近は縮小傾向なのかなという気もします。
アンケートで聞いてみたところ・・・
実施した方がいい
準備は正直大変です。ですが、これは親の事情。子供たちによい思い出を作ってやって、健やかな子たちに育ってほしいと願っています。
どちらとも言えない
子どもたちは喜んでくれます。それは確かなのですが、体が疲れるのも確かなことです。自分が若いうちなら体力もあってよいですが、歳をとるとこういったイベントの準備は骨がおれるので控えたいとも思いました。
どちらとも言えない
子ども達や先生は喜んでいたのはよかったんですが、また一からみんなをまとめる自信がないので。
どちらとも言えない
あまり負担の無い内容ならあった方が良いと思いますが、毎年の担当者によって内容が変わるので、負担が大きくなりすぎることもあります。
実施した方がいい
何よりも思い出になるのと、ずっと話すことが出来なかった親御さんと会話するチャンスもできるので、実施した方が良いかと思います。
小学校の謝恩会経験者に聞いたときは「実施しない方がいい」という意見があったのに対して、保育園や幼稚園の謝恩会については肯定的な意見が多いのかなという印象を受けました。
大変だから「どちらとも言えない」という意見もありますが…
小学校の謝恩会で大変だったこと。経験者の声と私が体験した感想
ちなみに、ベネッセが2013年に実施した調査によると、謝恩会の実施率は小学校で46%、保育園・幼稚園で66%でした。
これから謝恩会の役員をする人に伝えたい注意点
これから謝恩会の役員をする人に伝えたいメッセージとして注意点を教えてもらいました。
時間内で細かくイベントを盛り込むのは、なかなか難しいと思います。
一緒に謝恩会の企画をねるために集まる役員の人たちと協力していくには、相当仲良くなっていく必要もあります。仲間と楽しく、良い思い出を作ろうという気持ちを最後まで忘れずに。
早めの準備が必要です。そして、それまでに良好な人間関係を築いておくことが大切です。
ここでもやはり人間関係。
もめずにスムーズに実施するには、一緒に謝恩会の準備をするまでにある程度仲良くなっておく必要があるということですね。
お金の問題があります。皆で予算を出し合うので、会計の報告は絶対に濁さずに透明なものを提示するべきです。不正があればいずれはバレます。
これは…予算を残しておいて後で役員さんの打ち上げ費用にあてようとか、そういうことでしょうかね。。。
そういうのはウワサがたってすぐにバレそうですね。
まだ時間があると思って先送りにすると、いっぱいいっぱいになるので早め早めの行動をした方がいいと思います。
凄く頑張る方がいると大変になってしまうのが負担になっていく原因です。頑張り過ぎない事が大事だと思います。出来るだけシンプルなものをオススメします。
最後の意見、これすっごくわかる気がします。
うちの子が卒園する年も、役員さんたちがとてもがんばって盛大な謝恩会を開いてくださったのですが、その時感じたのは「来年からの役員さんは大変だろうな」ということ。
先生が辞退して謝恩会は廃止に
冒頭でも書きましたが、この盛大な謝恩会の翌年に、保育園側から「今年から謝恩会は辞退させていただきます」という発表がありました。
チラッとおっしゃっていたのは、
- 謝恩会が年々盛大になっていくため役員さんの負担が大きく役員さんのなり手がいない
- 役員さん同士のトラブルの相談が保育園に持ち込まれ、対応に苦慮している
こんなことです。
先生方もずっと困っておられたのだと思いますが、はっきり言って下さって良かったです。
先生が辞退されるなら保護者と子供だけで「お別れ会」的なものを開く?という話も出たようですが、結局何も開かれることはなくて内心ホッとしました。
卒園する子どものために何か開いてやりたいという気持ちはわかるのですが、こういうのって一度実施すると翌年以降の人がやめづらくなってしまうんですよね。
それに、最初はささやかな会でも、途中ですごくがんばって盛大なものにしてしまう人がいると、結局同じことの繰り返しです。
どうしても子どものために何か開きたいという人は、仲の良い保護者同士で集まって、卒園式の後に食事会でもすると良いのではないかなと思いました。