中学受験マンガ「二月の勝者-絶対合格の教室」に出てくる名言をまとめました。
この記事では4巻~6巻に出てくるものを紹介します。
※なるべく気をつけますが、多少ネタバレありますのでご注意ください。
▼1~3巻に出てくる名言はこちら
「二月の勝者」名言まとめ(その1)
「二月の勝者」4巻の名言
私達はいつから「もっと」と言い出したのだろう
あの頃は、ただ元気でいてくれるだけでよかった。
なのに私達はいつから「もっと」と言い出したのだろう…
これは保護者の言葉です。
中学受験に向けて、教育虐待と言えるほど熱くなってしまう親御さん。
幼いころは、ただ元気でいてくれるだけで十分だったのに、いつの間にか「もっと〇〇できるはず」とわが子に多くを期待してしまうようになって・・・
これは親ならだれもが共感できるのではないでしょうか。
お教えしないと。「重課金」コースを
前に季節講習のことを「課金」と言いましたが、そんなライトな課金だけでは大した武器など手に取れません。
「勝つ」ためにこのステージに来たというのなら…お教えしないと。
「重課金」コースを。
Rクラス(塾内の最下位クラス)の子どもたちに、小テストでがんばったごほうびだと言って系列の個別指導塾の無料体験チケットを配る黒木先生。
新任講師は「自習室に来て質問すればいいのに高額な個別塾の勧誘をするなんて!」と黒木先生を非難しますが、
「Rクラスの生徒って、来てます?自習。します?質問」と。
自主性のない子はある程度強制しないと勉強しない。
勉強しないわが子を見て、家庭内でもバトルが勃発し、いずれ個別指導塾や家庭教師を併用するようになる。
だったら早めに系列塾で囲いましょう、というのが黒木先生の主張です。
塾代だけでも1年間で150万かかるのに、さらに個別塾や家庭教師まで!!
引くに引けないところまで来てからの重課金コース。
お金持ちなら問題ないけど、夫婦で頑張ればなんとか私立中学に行かせてやれるかも…というレベルの家庭では、これは厳しいですね。。。
「二月の勝者」5巻の名言
Y(体感時間)=1/n(年齢)
子供の時間と大人の時間には体感に大きな差があるという事実があります。
Y(体感時間)=1/n(年齢)
だから子ども自身がのんびりしているのは人生の短さから鑑みてもある意味仕方がない。
年を取るほど年月の経過が早く感じられるようになりますよね。
「生涯のある時期における時間の心理的長さは、年齢に反比例する」
これ、「ジャネーの法則」と言うそうです。
たとえば、子どもが12歳で親が36歳なら、親にとっての「6ヵ月」は子どもにとっての「1年半」くらいの感覚ということ。
大人にとっては、「入試まであと6ヵ月しかない!」という感覚なので、「そんなにのんびりしていて大丈夫なの!?」と不安でイライラしてしまう。
でも、子どもにとっては「まだ6ヵ月もある」という感覚なんですね。
「勉強のことに関してはあなたに任せているからね」
オススメの言葉があります。それは、
「勉強のことに関してはあなたに任せているからね」
いつまでも口を出していたら「やらされている」という気分から抜けられない。
今、お子さんに最も必要なのは、受験を「自分ごと」にさせることです!
これ、夏の合宿前の説明会で、黒木先生が保護者に言った言葉です。
「勉強しなさい」と親がやいやい言うのは親自身の不安を子どもにぶつけているだけ。
勉強に口出しして親子ゲンカになれば1~2時間は勉強にならない。
そんな不毛なことはせずに、「あなたに任せている」の一言で、受験は親のものではなく自分自身のものなのだと自覚させなさい、と。
とはいえ、毎日のんびりしているわが子を見ていると何か言わずにはいられないわけですが・・・
黒木先生は、
不安や不満は子供ではなく自分たち(塾講師)にぶつけてください!
夏の合宿で我々がお子さんを変えてみせます!と。
これは心強いですね。
「二月の勝者」6巻の名言
自分の頭で考えているか
ジャイアントキリングを成し得る可能性。それは、「自分の頭で考えているか」
ジャイアントキリングとは、スポーツなどで弱い者が強い者に勝つ「大番狂わせ」のことです。
ここでは、下位クラスだった生徒が短期間でぐんぐん成績を伸ばして、誰も予想していなかったような難関校に合格する、みたいなイメージですね。
黒木先生は、生徒たちにちょっとした質問をして、その受け答えから「ジャイアントキリングを成し得る子がいる」と見抜きました。
ここからは親の狂気
ここからは親の狂気
この先の「顧客」様は、今までの「優しい母親」や「理知的な父親」ではなくなり、まるで別人のように、狂気をはらむ存在になる。
どうやってそれをうまくコントロールしていくかが秋以降の課題です。
こんなこと言われてるのか~と少しショックではありますが、思い当たる節が無いわけではない…
うちの子の場合、中学受験といっても難関校ではなく入りやすい学校でしたが、それでも入試が近づくにつれ、親であるわたしの方が不安や焦りで落ち着かず、ピリピリしていました。
情報も塾にお金を払って買うものです
「情報」も「塾」にお金を払って買うものです。
黒木先生は、文化祭・説明会シーズンはどんどん積極的にいろんな学校を見学しましょう、と生徒や保護者に勧めています。
各学校のホームページなどを見れば開催日はわかりますが、たくさんの学校を調べるのは大変です。
そこで塾では、すべての私立中学校の説明会や行事が一目瞭然になった「学校行事・説明会開催情報一覧」という冊子を配っているんです。
一覧になっていると検討しやすくて助かりますよね。
学校訪問のコツもいくつか紹介されていましたよ。
このほか、進学塾は入試に関するたくさんの情報をもっています。
ネットでいくら調べてもわからない情報が、塾で聞けばあっさり教えてもらえたなんてこともありますから。
個別指導や家庭教師、タブレット学習など子どもによって合う学習方法がいろいろあるかと思いますが、「入試の情報」に関しては、やはり進学塾が圧倒的に強くて、確かにそこにお金を払う価値はあるだろうと思いました。
7巻以降の名言は次の記事で紹介します。