息子が高校に入ってから部活をどうするかで悩んでいます。
じっくり話を聞いてみると、
- 部活には入りたい
- 文化部はイヤ(かっこよくないから)
- 運動部がいい
- でも練習がキツいのはイヤ
- でもそんな運動部は無いから帰宅部しかない
- でもやっぱり部活には入りたい
とループに陥っているようです。
バスケを楽しんでいたのに最近は愚痴ばかり
息子は小学生のときからバスケをしていました。
週に1回、近所のバスケ好きの大人がコーチをしてくれるミニバスです。
すごく楽しんでいて、中学では迷うことなくバスケ部に入りました。
弱いチームなんですが、練習は多かったです。
最初のうちは楽しんでいたようですが、徐々に部活の愚痴が多くなってきました。
- 学校が休みの日に練習があるのはしんどい。せっかくの休日なのに休めない。
- 外練はたくさん走らされてしんどい
- 叱られるけど何をどう直せばいいのかわからない
などなど。
2年生のとき、やる気がない、だらけている、という理由で「2年生は全員明日からもう来なくていい」と叱られたそうです。
でも、もう来るなと言われたし・・・と息子を含めた2年生の部員たちは困惑し、結局次の日はみんな練習に行かなかったそうです。
すると顧問の先生から「今後どうするのか2年生全員で話し合って報告に来なさい」といわれたそうです。
「今後どうするのかって言われてもなあ・・・」「何を話し合えばいいの?」と息子はさらに困惑していました。
わたしは「なんかモラハラみたい。メンドクサイ先生だな」と思いながら「これからしっかりやります、とかでいいんじゃないの~」と適当にアドバイスしてました。
この「練習に来るのを禁止⇒今後どうするか全員で話し合って報告に来なさい」は、その後も何度かあったようです。
ちなみに、一度バスケの練習を見に行ったことがあるのですが、そんなにダラダラして態度が悪いとか反抗的に好き勝手しているとかいうのではまったくありません。
でもキビキビとは動けていない。そんなレベルです。
最初は楽しそうにやってた部活も最近は愚痴ばかりなので、「やめて他の部活にしたら?」と言うのですが、途中で他の部活に変わる子なんていないからそれはイヤなのだそうです。
やめて帰宅部になるのも、なんだか負けたみたいな感じがするからイヤだと。
保護者としてのわたしの気持ち
わたしは息子の部活をどう考えているのかというと、
やりたいならやればいいし、イヤならやめればいい。自分で決めて好きにすればいいという考えです。
子供が楽しんでスポーツをしている姿を見ると、それは嬉しいですよ。
バスケのことを嬉しそうに話したり、家の前の道路で練習したり。
楽しんでいた最初のころは、ほほえましいな~と思いました。
でも、やりたくないのにイヤイヤやってるなら、やめたらいいのにと思います。
ぐったりして部活を言い訳に勉強もおろそかになるし。
ただ、理想を言えば、学校にもうちょっとゆるい運動部があってもいいのではないかな?と思います。
週に2~3日とか。
大学のサークルみたいに自由参加で行きたいときに行くとか。
部活が多すぎるのを不満に思う保護者もいる
学校の先生の長時間労働が問題になっているのは承知しています。
部活の顧問をしてくださっている先生は本当に大変だろうなと思いますし、感謝しています。
ただ、保護者として部活に対して不満に思っている点もあります。
夏休みに毎日練習があり、家族旅行に行きづらい
夏休みもお盆休み以外は基本的に毎日練習があり、休みは週に1回だけ。
合宿もあります。
仕事を休めるタイミングで家族旅行に行きたいんですけど、何日も部活を休みづらいし練習試合や合宿を休んで旅行に行くと子供が先生に小言を言われるみたいで、親としてものすごく気を遣います。
部活動ガイドラインがきちんと守られていない
これ、子供たちは気づいています。
2018年3月に運動部活動ガイドラインが策定されましたよね。
参考
運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン文部科学省
生徒が運動・休養・睡眠のバランスのとれた生活を送れるように、休養日を設定し、時間も長くならないようにしましょう、というものです。
○ 学期中は、週当たり2日以上の休養日を設ける。
平日は少なくとも1日、土日は少なくとも1日以上を休養日とする。
週末に大会参加等で活動した場合は、休養日を他の日に振り替える。
○ 長期休業中の休養日の設定は、学期中に準じた扱いを行う。
また、生徒が十分な休養を取ることができるとともに、運動部活動以外にも多様な活動を行うことができるよう、ある程度長期の休養期間(オフシーズン)を設ける。
○ 1日の活動時間は、長くとも平日では2時間程度、学校の休業日(学期中の週末を含む)は3時間程度とし、できるだけ短時間に合理的でかつ効率的・効果的な
活動を行う。
当時、学校から「今後、部活はこのようにします」という感じでお便りももらってきたのですが、正直あまり守られていないように思います。
週に2日以上の休養日が取れていないことは、ときどきあります。
で、子供は「2日以上休みにするって書いてたのに・・・」とぼやいています。
熱中症の危険がある日でも練習させる
熱中症の危険がある日でも練習は休みになりません。
休みにするかどうかという検討もしていないのではないかと思います。
これについては、学校に意見させてもらったこともあります。詳しくはこちらの記事に書きました。
熱中症の危険があるのに部活は中止にならないの? 中学校に電話した結果・・・
強豪校でもないのに強くさせようとがんばりすぎでは?
たとえば、バスケの強豪校として有名で、練習が厳しいことを覚悟の上で入部してくる子ばかりなら、ハードな練習にも耐えられると思いますし、強いチームであることが生徒や保護者からも求められていることだろうと思います。
でも、うちの子の部活の場合、特に強豪校というわけでもないのに、勝たせよう、強くさせようとがんばりすぎでは?という気がします。
たくさん練習して試合で勝てるようになったらもっと楽しくなるのはわかります。
でも、強くなくても楽しいでしょ、とも思うんです。
ああいう人たちみんな強くなることを追求してるの?
うちの子はもともとバスケを楽しんでたのに、部活の練習が多かったり先生が厳しかったりすることで、どんどんバスケがしんどくて嫌なものになっているように感じます。
試合で勝てなくてもいいじゃないですか。(現に今でも勝ててない)
部活は居場所作りと体力づくり。楽しんでできるのが一番いいです。苦しんでやるものではないと思います。
どうせすべての要望を満たすことなどできない
わたしのように「部活をもっと減らしてほしい」と思っている保護者ばかりではないでしょう。
むしろ、「中高生は部活をがんばるものだ」「もっと練習を増やしてほしい」「勝たなければ意味が無い」と部活に熱くなっている保護者の方が多いのかもしれません。
部活の保護者間の温度差についてはこちらの記事で書きました。
部活の保護者の付き合い・人間関係は大変? 温度差を感じることは
それでも、部活に熱くなっている保護者の要望をきかなきゃいけませんか?
くどいようですが、
- 部活を増やしてほしい保護者もいる
- 部活を減らしてほしい保護者もいる
そして
- 部活をもっとがんばりたい子供もいる
- 部活をゆるく楽しみたい子供もいる
どうやったって、すべての要望を満たすことなんてできないんです。
だったら、先生たちの労働時間が少しでもマシになる方向へ向かえばいいと思うのですが。。。
急に部活をゆるくすると、部活に熱くなっている保護者から反発があるのかもしれませんが、先生方の過酷な長時間労働を知ってもらえばある程度納得してもらえるのではないでしょうか。
納得してもらえなくても、熱心な部活指導は学校が必ず提供しなければならないサービスではない、ということで切り捨ててよいと思いますけどね。
- 保護者であるわたしは「部活をもっと減らしてくれたらいいのに」と思っていて、
- 生徒である息子は「練習がきつくない運動部に入りたい」と思っていて、
- 学校の先生方は、部活の顧問が大変で長時間労働になっている。