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「児童相談所~子どもの一時保護~」ウワサの保護者会の感想(2)

ウワサの保護者会

ウワサの保護者会「児童相談所~子どもの一時保護~」の感想のつづき(後半)です。

▼感想の前半はこちら
ウワサの保護者会「児童相談所~子どもの一時保護~」ウワサの保護者会の感想(1)

一時保護に至る前に支援を

当初、番組では「親子のピンチを救うのが児童相談所。だから子育てで困ったときはもっと気軽に相談してほしい…」という感じで児童相談所のテーマがスタートしたように思います。

でも前回の内容も今回の内容も両方観た結果、

やっぱり児童相談所には絶対に相談したくない。


と感じてしまいました。

そして、番組でも後半は「一時保護に至る前の段階でどう手を差し伸べていけるのかがポイントだ」という流れに。

やっぱりみんな児童相談所に一時保護されるのは極力避けたいって思ってるんだ!!(^^;

でもそりゃそうですよね。
相談したらいきなり2カ月隔離だと思うと気軽に相談なんてできるわけがないです。
子供だって、2カ月間学校にも通えず友達にも会えず、味方をしてくれる方の親とも会えず連絡も取れず…こんな状況になると知ってたらなかなかSOSを出せないのではないでしょうか。

栃木県日光市のNPO法人の取り組み

番組の後半で紹介されていたのは栃木県日光市で育児支援を行っているNPO法人。
食事や洗濯、お風呂など家事・育児を支援をしているそうです。

そのNPO法人が運営する育児支援施設の様子が取材されていました。

支援スタッフのいる「家」みたいな施設で、子どもたちとスタッフさん、そして保護者が食卓を囲んでいる風景です。
スタッフさんが赤ちゃんにご飯を食べさせている横で、お母さんがスタッフさんと談笑しながら食事しています。

この一瞬の映像でいろんなことが伝わってきます。

小さな子の子育て中って本当に大変。
お母さんはゆっくり座ってご飯を食べることすら、なかなかできないんじゃないでしょうか。
誰かが子どもの世話をしてくれて、その間に自分がゆっくりご飯を食べられるだけですごく助かる。
しかも人が作ってくれた温かい食事。

この施設では子供を見てもらうだけでなく親自身も頼ることができるそうです。
預けた子供を迎えに来た際、このように一緒に夕食をとって帰る親もいるし、ちょっと休みたいときには子供と一緒に昼寝をしてから仕事に出かける親もいるのだとか。

NPO理事長の畠山さん
自分1人でどうしようもない時も誰かの力を借りることがとても大切。
助けてと言える人がいない、それが1番問題だと思う。
週に1回ごはんを作らなくていい日があるとか。
ちょっと大変な時に支えるだけでまた育児ができるようになる。そういう助け手がいないことが大きな問題です。

日光市は家事や育児を手助けすることが一時保護を未然に防ぐと考えているそうです。
そこで市がNPOと連携して養育困難な家庭を支えているんですね。

「一時保護を未然に防ぐ」という言い方がもう…

栃木県内でこのような子供の居場所がいま9カ所あるそうです。
県と市の予算を組んで1つずつ増やしていったのだとか。

「実家」みたいな子育て支援施設

利用している保護者の声
一人だと大変だろうから今日お風呂入って行ったら?と子供を入れてくれて私も一緒に入ってあとは帰って寝るだけとか、気持ちがもう一回だけでも楽になる。
甘えさせてくれます。
スタッフさんの声
実家って「もうやだ」とか(愚痴を)言えるじゃないですか。
ここへくると「もうやだ」とか「育てられない」とか言ってますけど、そういう場所が心地いいんでしょうね。
ちょっと休みたいって赤ちゃんと一緒に寝てたりすると、頑張ったねって思いながら毛布をかけたりするけど、スヤスヤ寝てますね。みんな頑張ってます。

これはじーんと来ました。
ゲストの虻川さんも「涙が止まらない。みなさんが優しくて泣いてしまった」と涙をぬぐっておられました。




まずお母さん自身が優しくされないと…

特にワンオペ育児をしているお母さんは、みんな毎日ギリギリのところでがんばってるんですよね。

なのに世間の目はお母さんばかり責める。
なんでも母親がやるのが当たり前。できないのはダメな母親。

お店に行っても騒いだらダメ、電車でも静かにしてなきゃとか。

ツイッターでもよく話題になるけど、ベビーカーで満員電車に乗るなとか、ベビーカーを畳んでからバスに乗れとか、エスカレーターに乗るなとか、何かにつけて母親の行動が非難されます。

危険だから言ってるのであれば母親を責めるのではなくて、安全に子連れで移動できるような方策を検討するよう国や交通機関の方へ意見してくれればいいのに。

周りから責められると「もっとがんばらなければ」としんどいのに一人で抱え込むようになるし、お店もダメ移動もダメと家に閉じこもって密室育児になる。

これって虐待まっしぐらです。

正義を振りかざして子育て中の母親を批判する人たちって、自分が間接的に虐待に関わっているなんて夢にも思わないのでしょうね。

そんな中、この栃木県のNPOの取り組みはすばらしいと思いました。

NPOの理事、畠山さん

育児は大変。一人ではできない。
まずお母さん自身が優しくされないとこんな大変なことできない。

家から切り取るとか親から離すと言うイメージではなくお母さんも一緒になってこの子を育てていこうねというイメージでやってます。
「実家」「おばあちゃんち」みたいなもの。

こういうところに助けてもらえるなら、しんどいときに気軽に相談できそうです。

ただ、番組ではこのNPO法人の名前や施設名は紹介されていませんでした。
日光市のWEBサイトも見てみましたが、どの子育て支援策がこの施設のことを指しているのか見つけることができませんでした。

市に相談して支援が必要と判断された家庭だけ紹介してもらえるとか、そんな風になってるのかもしれませんね

助けてくれるところ・相談できるところを探しておこう

尾木ママ
普段から、困った状況でない時から自分の地域にどんなショートステイがあるか調べておいたり登録しておくと良い。

これは大事なことですね。
保育園に通いだすと園からいろんなお便りをもらってきたりもするけど、そうでなければ地域の情報って自分から探しに行かない限りなかなか知る機会がないですから。

今はまだなんとかなっているという状況でも、

  • 子育てに困ったときはどこに相談すればいい?
  • 少しだけ子どもをみてほしいときはどうすればいい?

などなど、調べておくとイザというときに追い詰められずに済みます。

ちなみにわたしは二人目の妊娠中からずっとファミリーサポートに登録しています。
夫の帰りが遅く、ほぼワンオペ状態だったので、いざと言ときに助けてくれる人を確保しておかないと絶対に困ったことになる…と思ったからです。

事前に登録しておかないと急には利用できないんですよね。

地域によりますが、利用しなくても年会費がかかるところと、利用料だけで年会費は無料のところがあると思います。

児童相談所がもっと子どもや保護者に寄り添った支援をしてくれるなら良いのですが、現状ではまだまだ問題が多そうなので、自分でいくつか頼れるところ、安心して相談できるところを見つけておいた方が良さそうだなと、改めて思いました。