2020年度から大幅に増額される私立高校の就学支援金。
詳しい内容はこちらの記事で説明しました。
2020年より私立高校が無償化?就学支援金や援助制度をわかりやすく
就学支援金がもらえるかどうかは世帯の「課税所得」で判断されるのですが、文部科学省が公表しているパンフレットでは「世帯年収の目安」で「590万円」とか「910万円」と示されているだけで、肝心の「課税所得」がいくら以下なら対象になるのかということが示されていません。
2020年度以降の私立高校の就学支援金について、課税所得の基準など詳細がわかりました!
詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
詳細決定!2020年度以降の就学支援金の支給額と課税所得の基準額
課税所得の基準はまだ決まっていない(2019年11月現在)
文部科学省の就学支援プロジェクトチームに問い合わせてみても「まだ詳細は決まっていません」と。
いつごろ決まりますか?ときくと「国会の審議を経て2020年1月か2月ごろに公表予定」という回答でした。(2019.11.18)
でも、子どもの進路を決めるのに、一刻も早く詳細を知りたいんですよね。
就学支援金がもらえるか、もらえないかで、学費の負担が大きく変わってきますから。
そこで、パンフレットで示されている情報から、課税所得を逆算してみることにしました。
2020年度以降の私立高校の就学支援金について、課税所得の基準など詳細がわかりました!
詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
詳細決定!2020年度以降の就学支援金の支給額と課税所得の基準額
世帯年収の目安から課税所得を逆算してみた
パンフレットに示されていた情報は次のとおり。
両親・高校生・中学生の4人家族で、両親の一方が働いている場合
こういうモデルケースで世帯年収の目安を「910万円未満」「590万円未満」と示しています。
- この家族構成で年収910万円だと課税所得がいくらになるのか?
- この家族構成で年収590万円だと課税所得がいくらになるのか?
これを計算してみればいいんですよね。
不明な情報は仮の額を設定
ほかに、課税所得を出すのに必要だけど不明な情報は、
- 社会保険料
- 生命保険料の控除額
- 地震保険料の控除額
社会保険料(健康保険、厚生年金、雇用保険)はこちらを参考にしました。
参考
年収別 手取り金額 一覧酒居会計ブログ
生命保険料の控除額は、とりあえず上限いっぱいの額(12万円)としておきました。
地震保険料の控除額も、仮に、上限いっぱいの額(5万円)として計算しました。
以上の情報・条件を設定して、こちらの計算シミュレーションを利用して課税所得を出しました。
参考
給与所得者の源泉徴収票の計算シミュレーションke!san
世帯年収の目安「590万円」の場合の課税所得は?
世帯年収の目安「590万円」の場合、計算結果はこのようになりました。
※社会保険料は910,800円としています。
世帯年収の目安「590万円」の場合、課税所得は2,339,000円でした。
不明な部分は仮の条件を設定して試算したものなので、あくまでも参考程度に。正確な課税所得の金額は文部科学省の発表をお待ちください。
2020年度以降の私立高校の就学支援金について、課税所得の基準など詳細がわかりました!
詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
詳細決定!2020年度以降の就学支援金の支給額と課税所得の基準額
世帯年収の目安「910万円」の場合の課税所得は?
世帯年収の目安「910万円」の場合、計算結果はこのようになりました。
※社会保険料は1,224,204円としています。
世帯年収の目安「910万円」の場合、課税所得は4,835,000円でした。
不明な部分は仮の条件を設定して試算したものなので、あくまでも参考程度に。正確な課税所得の金額は文部科学省の発表をお待ちください。
2020年度以降の私立高校の就学支援金について、課税所得の基準など詳細がわかりました!
詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
詳細決定!2020年度以降の就学支援金の支給額と課税所得の基準額
自分の課税所得を調べる方法
ご自身の世帯の課税所得を調べるときは、会社からもらう源泉徴収票の
「給与所得控除後の金額」ー「所得控除の額の合計額」
で求めることができます。
こちらのサイトでも、条件を入力して試算することができますよ。
参考
給与所得者の源泉徴収票の計算シミュレーションke!san
会社から2019年度の源泉徴収票をもらえるのは年末または1月ごろですし、わたしが試算した課税所得の金額も、あくまでも目安ですから、いずれにしても11月の時点では「絶対にもらえる/もらえない」と判断できるものではありません。
2020年度以降の私立高校の就学支援金について、課税所得の基準など詳細がわかりました!
詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
詳細決定!2020年度以降の就学支援金の支給額と課税所得の基準額