ハイレベルな良問が多いことで昔から定評のあるZ会。
わたしが子供のころも、クラスの優等生的な子はZ会をやっていました。
Z会の中学生向けタブレット学習「iPadスタイル」を実際に子供に利用させたことのある保護者から、良い口コミ、悪い口コミを集めました!
Z会iPadスタイルの特徴やメリット・デメリットもあわせて紹介します。
Z会の中学生向けタブレット学習「iPadスタイル」の基本情報
Z会の中学生向け通信教育では、学習スタイルが次の2種類から選べます。
- 昔ながらの紙の冊子で学習する「テキストスタイル」
- 紙とタブレット(iPad)で学習する「iPadスタイル」
すべてタブレットで完結するのではなく、紙とタブレットを併用するもの。
Z会の公式サイトでは「iPadスタイル」がおすすめとなっています。
iPadには、映像授業や問題、解説が毎月配信されます。
要点ブック(テキスト)と解答用紙は紙の冊子が届きます。
タブレットで映像授業を見ながら紙の要点ブックに書き込み、タブレットに表示される問題を紙の解答用紙に解いていく・・・というやり方。
解き終わったらタブレットのカメラでパシャッと撮影して、送信。添削してもらいます。
赤で添削されたものも画像で返信されるので、郵送の手間や時間が省けますね。
スキマ時間で勉強できる英単語や漢字のアプリなどもあります。
Z会「高校受験コース」iPadスタイル | |
教科 | 5教科+作文 |
端末 | iPad(対応機種はこちら) |
価格(税込) (1教科あたり) |
【進学クラス】 中1・中2:月2,700円 中3:月3,750円 【特進クラス】 中1・中2:月2,700円 中3:月4,250円 【作文】 中1~中3:月2,700円 ※6ヵ月一括払いは5%お得、12ヵ月一括払いは15%お得になります。 ※5教科以上セットで受講すると月1,500円割引。 |
Z会のiPadスタイルには2つのコースがあります。
進学クラス
国立・私立上位校、公立上位校をめざす子向け
中学3年生から学習量が増えていく
特進クラス
特定の最難関国立・私立・公立高校をめざす子向け
中学2年生から学習量が増えていく
ハイレベルか、めちゃくちゃハイレベルか、の二択ですね。
Z会の中学生向けタブレット学習「iPadスタイル」の口コミ
独自のアンケート調査を実施して、実際に自分の子供(中学生)にZ会「iPadスタイル」を使わせたことがある保護者の口コミを集めました。
良い口コミ
知人の子供が利用していて、それが高評価だったためうちでも導入してみることにしました。タブレットでの学習は教材をたくさん開いてやる必要がないのでシンプルに机が使えますね。太い本も必要ないので場所を取りません。
自分の好きなタイミングでできる点は塾と違い良いです。 また、ゲーム感覚でできるのも本人にとっても良いと思います。
紙の教科書よりタブレット学習教材の方が真剣に学習するようになり、小学校の時と比較して成績が著しく上昇しました。
保護者アプリがあるので、子どもの学習状況の進捗が確認できる点が非常に便利だと思いました。 また教材の内容も良いようで、子どもも成績を維持することが出来ています。
悪い口コミ
タブレットだけでなくスマホでもできると便利なのに。スマホは画面が見にくいかもしれませんが、タブレットはポケットに入らないし、カバンからだすのも面倒なようです。
タブレット自体は優れていると思いますが、紙の本で調べて勉学するという事は思っている以上に大切な事なのかもしれません。私としてはタブレットでの学習はあまりお勧めできません。
タブレットもスマホと同じく長時間使用する事で視力の低下につながるので、目が悪くなるのではと心配です。1時間タブレットを使用したら、オセロや将棋などの機械に接しない遊びを少しさせる事で、視力の低下を防いでいます。
問題が多いので、こなせないことがよくあります。うちの子にはレベルが高すぎたかもしれません。
実績のあるZ会ですものね!
一方、視力低下を心配する声や、紙の本で調べる学習の方がよいという声がありました。
Z会の場合は紙とタブレットを併用するスタイルですが、それでも難関校を目指して勉強するとなると長時間タブレットの画面を見ることになりますからね。
あと、やはりハイレベルなので、こなし切れないというのもあります。
Z会の中学生向けタブレット学習「iPadスタイル」のメリット・優れている点
Z会と言えばとにかく良問!
ここがZ会の真骨頂です。
過去の入試問題を分析して、じっくり考えさせる良問を厳選しています。
難関校を目指すなら、じっくり考えないとわからない難問でも、時間内にサクサク解いていかないといけませんからね。
こちらから資料請求をすると「教材見本」がもらえてとても参考になりました!
1教科ずつ契約できる
Z会の中学生向け講座は1教科ずつ契約できます。
英・数・国・理・社は1教科あたり月2,700円~4,250円。
作文は月2,700円。
たとえば、英語と数学は学習塾、他の3教科をZ会で・・・という使い方もできるので、ムダがないですね。
1ヵ月から契約できる
お試し期間というのは無いのですが、1ヵ月から契約できるので、1ヵ月、1教科だけ試しに使ってみる程度なら2,700円~。
お家にiPadがない場合は、このために購入する必要があるのでちょっとハードルが高いですが、iPadがあるなら気軽に試せる価格ですね。
紙とタブレットを併用
冒頭でも説明したとおり、問題はタブレットで、答えは紙の解答用紙に記入するという方式です。
答案の添削はカメラで撮影して送信すればOK
紙の教材だけのZ会は、答案をいちいち封筒に入れて切手をはって、ポストに投函して、到着するまで2日ほどかかって・・・と手間も時間もかかっていました。
作文の添削がある
「作文」という講座があります。国語に含まれるわけではなく、独立して設けられています。
それだけ時間をかけてしっかり添削してもらえるということ。
作文が不安だから入試前に1~2ヵ月だけ受講するという使い方もできますね。
在宅で模試が受けられる
「Vテスト」というZ会員専用の全国模試を自宅で受けることができます。
iPadスタイルでは解答用紙だけ郵送され、問題はiPadに配信されます。
添削問題と同様、解答用紙に書いたものをカメラで撮影して送るだけ。
採点して全国順位や県内順位を出してくれます。
塾に行かずに通信教育で勉強する場合、模試の日程を調べて申し込んで、会場まで足を運んで・・・というのがかなり面倒。
でも模試は受けておかないと、特に中学3年生は自分がいまどれくらいの位置にいるのか、志望校を狙えるのかどうかがわかりませんからね。
しかもiPadスタイルの場合は、模試でわかった弱点を分析して、弱点に対応した個別の学習プログラムを配信してくれるんです。
ちなみに「Vテスト」は7月・11月・2月の年3回。
中学3年生のみ7月・11月の2回になります。
勉強のことを質問できる
答案の添削をしてくれるほか、勉強でわからないことが出てきたら「Z会マイページ」やアプリの「教えてZ会」から質問できるようになっています。
ハイレベルな問題に取り組むのですから、質問サービスは必須ですね。
学習計画を立ててくれる
平日にコツコツやりたいか、週末にまとめてやりたいか、どの科目を優先的にやりたいかなど自分の希望を入力すれば、時間割を作ってくれる機能があります。
個人的には、自分でゴールから逆算して計画を立てるというのも、大事なスキルの1つだと思うのですが、計画段階で悩んでしまって肝心な勉強が進まないのは困ります。
やはりこういう便利な機能は活用した方が勉強の効率アップになるんでしょうね。
学習履歴から、弱点や苦手に応じて出題される
これは多くのタブレット学習教材についている機能ですが、Z会のiPadスタイルにもついています。
間違えた問題や苦手な分野を、繰り返し出題して定着を図ろうというものですね。
スキマ学習
一問一答形式でスキマ時間に学習できるアプリも入っています。
英単語、計算練習、文法、漢字があります。
2020年度からは英語学習アプリ「英語アシスト」も新たに追加されています。4技能ごとに自分のペースで学習できるものです。
英語4技能万全プランも
1カ月あたり+1,318円〜で、月1回のオンラインレッスンと個別トレーニング教材が付い た「英語4技能万全プラン」も新しく追加されています。
ただし、高校受験コース(中1・中2)を5講座セットで受講している人が対象です。
保護者のスマホで学習状況を確認できる
ほかのタブレット学習教材にもだいたい付いている機能ですが、Z会のiPadスタイルにも保護者がスマホで子供の学習状況を確認できる機能がついています。
Z会のタブレット学習「iPadスタイル」のメリット・残念な点
デメリット(残念な点)も見ておきましょう。
専用タブレットではない
Z会専用のタブレットではなく、iPadを使うので、Youtubeなどの誘惑に負けてしまう子もいるかもしれませんね。
【子供が使用するiPad】時間制限、利用制限、ネットの閲覧制限の設定方法
専用タブレットではない点はデメリットでもありますが、手持ちのiPadで使えるなら安く済むのでメリットともいえます。
5教科契約すると高額になる
タブレット学習は安さが魅力というところが多い中で、Z会はお値段高めです。
1~2教科だけ利用ならそうでもないですが、5教科契約すると結構なお値段になります。
たとえば、
中学1年生「進学クラス・特進クラス」の場合
1教科2,700円×5=13,500円
セット割引を適用して月12,000円
これを12ヶ月一括払いにすると15%割引なので月あたり10,200円
中学3年生「進学クラス」の場合
1教科3,750円×5=18,750円
セット割引を適用して月17,250円
12ヶ月一括払いにすると月あたり14,663円
進研ゼミ中学講座やスマイルゼミ中学生コースは、副教科を含めて9教科で月7,000円前後からなのでやっぱりZ会はかなり高いですね。
最難関校をめざす「特進クラス」は中学3年生になるともっと高くなります。
中学3年生「特進クラス」の場合
1教科4,250円×5=21,250円
セット割引を適用して月19,750円。
12ヶ月一括払いにすると月あたり16,788円
スマホでは利用できない
悪い口コミにもありましたが、スマホでは利用できません。
机で問題を解くときはタブレットが見やすくて良いですが、漢字や英単語のスキマ学習はスマホで使えた方が持ち歩いていつでもどこでもサッと出して使えるので便利ですよね。
スマホとiPad、どちらでも利用できるようにしてくれるとありがたいんですけどね。。。
やる気のある子しかついていけない
じっくり考えさせる、レベルの高い良問がそろっているので、これらをしっかりやり切ればかなり実力がつくでしょう。
「進学クラス」と「特進クラス」、2つのレベルがあるうち、進学クラスの方でもレベルが高いんです。
もともと、そこそこ勉強ができる子が、さらに学力を伸ばして難関校の受験対策として利用する・・・という場合に使う教材だと思っておいた方が良さそうです。
成績が平均以下の子は、逆に学習意欲をなくしてしまうかもしれません。
問題の量が多く、こなせない
じっくり考えさせる良問がたくさんあるのが売りですが、量が多くこなせない、添削が返って来ても見直したりやり直したりする時間がないという声もありました。
全部はこなせなくても良い問題にふれさせたいという場合は、確かにほかの教材にはない良問が出題されているので利用する価値はあります。
おもしろみが無い!?
授業がすごく面白いとか、アニメが解説してくれるとか、子供の興味をひくための工夫はありません。
授業動画に関しても、講師が一方的に話しているだけなので寝てしまったという声もあるくらい。
ですが、まず問題を解いて、できなかったところだけ動画の解説を見るという方法で勉強している子は「簡潔で良い」と感じるようです。
Z会の中学生向けタブレット学習「iPadスタイル」はこんなお子さんにおすすめ
- コツコツ学習する習慣がついている子
- 難関校への進学を目指している子
- すでに勉強へのモチベーションが高い子
- 基礎的な学力はあるが、問題演習が足りない子
- 塾で教わっている教科以外のものだけタブレットで学習したい子
- 1~2教科だけ利用したい子
- 作文の添削をしてもらいたい子
やはりZ会は、もともと勉強ができる子向けの教材です。
学区のトップ校を目指すとか、超有名な最難関校を目指す子には、Z会以上のタブレット学習教材はないかもしれません。
\1教科1ヵ月から/
Z会のサイトに行く⇒
ですが、もし現状が学校の授業についていけないというレベルであれば、スマイルゼミのように楽しみながら基礎的な学力をつける工夫がされた教材の方がおすすめです。