学習塾の先生をしている友人から、高校受験のリスニング対策にディクテーションが良いと聞いて、早速中三の息子に実践させたところ、結構早いうちから目に見える変化が・・・!
ディクテーションのやり方やおすすめ教材、無料アプリなどをご紹介します。
ディクテーションとは?なぜリスニング対策に効果的なの?
ディクテーションとは、英文の音声を聞いて、聞いた通りに英語で書き取ることです。
わたしは学習塾の先生をしている友人に勧められて息子にやらせることにしたのですが、調べてみたら、ディクテーションはリスニング力や英語力のアップに本当にすごく効果があるらしいのです。
集中して細かい部分まで聞き取れるようになる
英語を音声を聞いていると、だいたい意味はわかる。でも細かいところまでは聞き取れていないということ、結構ありますよね。
だいたいでも話の内容を理解できていたらそれでいいかな?という気がしてしまいますが、それではリスニングのひっかけ問題に見事にひっかかるんです!
息子の模擬試験の見直しに付き合っていてよくわかりました。
聞いてなんとなくわかった気になっていても、ディクテーションをしてみると最初のうちは意外と書けないことに気づくはずです。
でも、なんどもやっていくうちに、音声に耳を澄まして集中して、細かい部分がだんだん聞き取れるようになってきます。
英文を頭の中で覚えておくことができる
聞くスピード(話すスピード)と書き取るスピードはまったくちがいます。
もちろん書き取る方がずっと時間がかかりますから、英文の音声を聞き取れ取れていたとしても、それを書き終えるまで頭の中に英文を覚えておかないといけません。
このように文章を一時的に頭の中に残しておくことを「リテンション」といいます。
ディクテーションをすることによって、リテンションの力がついてきます。
英語の苦手な部分が見えてくる
ディクテーションで書き取れないときは、そもそも単語を覚えていないから書けないのか、単語は知っているのに発音が聞き取れなかったのか、何か理由があるはずです。
あとは「the」 とか「a」などの冠詞や、複数形の「s」が聞き取れていないことが多いです。
聞き取れなくても文法から推測することもできるはずですが、推測もできなかったということは文法がわかっていないということです。
こうして、わかっているつもりだったけど実はわかっていなかった・・・という点に気づくことができるのもディクテーションの効果的な点です。
ディクテーションのやり方とコツ
ディクテーションのやり方を説明します。
最初のうちはまだ耳が英語に慣れていませんし、リテンション能力もついていませんから、短めの文章の方がいいです。
- 1文で一時停止して書き取り
- 1回で書き取れなかった場合はもう一度、二度と、聞き直します。
- すぐに答えあわせをして聞き取れなかった部分や間違いを確認
- 正解を知った上でももう一度その文を聞きなおします。
すると、最初は何度聞いても聞き取れなかったのが、「あ、確かにそう言ってる!」と聞き取れるようになっています。
それからまた同様に次の文を聞いていく・・・という進め方です。
ディクテーションにおすすめの教材
- 短い文章の音声
- すぐに答えあわせができる
- 自分のレベルに合っている
これらを満たせば基本的にどんな教材でもOKです。
具体的な教材を1つあげると、中三の息子が使っているこの教材が結構おすすめです。
『例文で覚える中学英単語・熟語1800』
単語帳なのですが、いちいち例文がついていて、しかもその例文を英語と日本語訳で読み上げてくれるCDもついているというもの。
ネットですごく評判がよく、Amazonでの口コミ評価も高かったので購入したのですが、これを選んで大正解!
ディクテーションにこの教材をおすすめする理由
中学生で覚えるべき単語と文法
そもそもが高校受験用の単語帳なので、出てくる単語のレベルがちょうどいいんです。
それに例文も、ただ単語を使った文というだけでなく、中学で習う文法を使った例文になっています。
しかも親切なことに、レベル1から5まであって、レベル1では1年生で習った文法を使った例文、レベル5では中学3年生の後半で習う文法を使った例文になっているという。
文が短い
例文ですからそんなに長いものではありません。たとえばこれくらいの長さです。
英語⇒日本語訳⇒英語の順で読んでくれる
付属のCDでは、1つの例文を英語⇒日本語訳⇒英語の順で読んでくれます。
たとえば、こんな具合です。
I’ve lived in Tokyo for over five years,
↓
わたしは5年以上東京に住んでいます。
↓
but I’ve never been to Tokyo Tower.
↓
でも一度も東京タワーに行ったことがありません。
↓
I’ve lived in Tokyo for over five years,but I’ve never been to Tokyo Tower.
うちの子がディクテーションをするときは、
「I’ve lived in Tokyo for over five years,」で一時停止します。
そして「わたしは5年以上東京に住んでいます。」「but I’ve never been to Tokyo Tower.」で一時停止。
最後に「でも一度も東京タワーに行ったことがありません。」
「I’ve lived in Tokyo for over five years,but I’ve never been to Tokyo Tower.」で一時停止。
これで英語を2回、日本語訳を1回聞いたことになります。
見開きで1トラックだから頭出ししやすい
CDの音声は、この単語帳の見開きで1トラックになっています。
なので、このページであれば1トラックに例文が3つ入っています。
なのでうちの子の場合は、1文ずつ答えあわせをして3つ例文の答えあわせをしたところで、トラックの最初に戻ってもう一度音声を聞きなおしています。
スピードがだんだん速くなる
先ほどレベル1から5に分かれていると書きましたが、英文を読み上げるスピードもレベルが上がるにつれてだんだん早くなります。
中学三年の息子のリスニング力はアップした?
この単語帳のCDでディクテーションを始めて、最初のうちはぜんっぜん、本当にまったく書けませんでした。
20~30%しか書けていない感じです。
でも、毎日例文10個こずつディクテーションを続けていると、1週間もしないうちにまあまあ書けるようになってきました。
若いから耳が慣れるのが早いのでしょうか?
細かい間違いはまだまだたくさんありますが、それが文法や単語の確認にもなっていて非常に効率よく勉強できている感じです。
ディクテーションにおすすめの無料アプリ
CDを再生したり一時停止したりするのが面倒という人は、ディクテーションができるアプリを利用するといいですよ。
アプリだと、答えあわせを自動的にやってくれるので、ゲーム感覚でディクテーションを楽しめます。
一番おすすめのアプリはこちら。
スタディサプリENGLISH
本来は月額980円で利用できる有料のアプリですが、一部のコンテンツは無料で利用できます。
非常にたくさんあるコンテンツのうちの一部なので、それだけでもかなりの練習になります。
ペンで書いたり、キーボードでタイピングするのとはちがって、スマホの入力操作は隣の文字を触ってしまったりして正確に入力しづらいですよね。
その点、スタディサプリENGLISHのディクテーションの入力画面は、このように歯抜け状態のキーボードが表示されるので、とっても入力しやすい!
サクサク進めて楽しいのでハマること間違いなし!
ディクトレ
こちらは完全無料のディクテーションアプリ。
短い英会話が350問、その他TOEICのリスニング問題も100問入っています。
書いた方が早い感じ。
あと、スピードがかなり速いので、高校受験レベルというよりTOEICや英検向けですね。
でも最初の何問かは比較的ゆっくり話してくれているので、一度試してみてもいいかも。