成長思考(成長マインドセット)って知ってますか?
成長思考を身につけさせるために、以前次男にある動画を見せてみたことがあるのですが、
という話を書きます。
成長思考(成長マインドセット)の動画
わたしが成長思考(成長マインドセット)について知ったのは、こちらの動画。
スタンフォード大学のキャロル・ドウェックさんのプレゼンです。
▼『必ずできる!未来を信じる「脳の力」』
※画面右下の吹き出しマークをクリックし、「Japanese」(下の方にあります)を選ぶと日本語字幕が表示されます。
10分ちょっとの動画ですが、子どもの教育に役立つとっても興味深いお話なので、お時間があればぜひ全部見ていただきたいです。
「成長マインドセット」と「停滞マインドセット」
先ほどの動画の内容を簡単にまとめると・・・
「成長マインドセット」を持つ子と「停滞マインドセット(固定マインドセット・硬直マインドセット)」を持つ子がいます。
難しすぎる課題を与えた時に
成長マインドセットの子の反応は
「挑戦大好き!わかることが増えたらいいなって思ったんだよ」
⇒能力は開発できるものだ、自分はどんどん成長できるとわかっているのです。
停滞マインドセットの子の反応は
「みじめな気分」「最悪」「次は多分カンニングする」
自分より出来の悪かった子を探して安心する
難しい問題を避けて通る
⇒今現在の状態にとらわれて、自分はダメだと思い込んでいるのです。
このことは脳に生じる電気活動を見ても明らかです。
左は停滞マインドセットの子
脳はほとんど活動していません。問題から逃げて何も対処していません。
右は成長マインドセットの子
真剣に取り組んでいます。脳が燃え盛っています。
わたしたちが子どものためにできることは?
さて、「成長マインドセット」と「停滞マインドセット」があるということを知った上で、わたしたちが子どもに対してできることは何なのでしょうか?
1.プロセスをほめる
まず、プロセスをほめることです。
プロセスとはたとえば次のようなものです。
- 努力
- やりかた
- 集中力
- 忍耐力
- 進歩
知能や才能をほめるのはNGですよ。
2.「不合格」ではなく「未合格」と言う
「不合格」だと自分はダメなのだと思ってしまいますが、「未合格」だったら自分はまだ学習曲線上にいるとわかります。
この「まだ」の力が大きいのです。
3.脳の仕組みを教える
何か新しいことや難しいことを学習しようとするたびに、脳内でニューロンが新しく強い結合を作ります。
「そうするとだんだん君たちの頭がもっと良くなっていくよ」と、子どもたちに脳の仕組みを教えるのです。
これによって、子どもたちを「成長マインドセット」に変えることが可能なのだそうです。
「1」や「3」は家でもできますね。
「成長マインドセット」になった子どもたちの素晴らしい結果
キャロル・ドウェックさんは、何千人もの子供たちとともに「成長マインドセット」の実証研究をしてきました。特に成績が悪かった生徒たちと。
その結果、何が起きたか・・・
- 1年でニューヨーク市ハーレム地区の小学校が全米学力テスト上位5%の得点!(学校に上がった時ほとんどの子供が鉛筆すら握れませんでした)
- 1年でサウスブロンクス地区のかなり遅れをとっていた4年生の子たちが算数のテストでニューヨーク州で1番の4年生クラスに!
- 1年半かけてアメリカ先住民立区内にある学校の生徒が学区内の最下位からトップへ!(なんとその区域にはシアトルの裕福な家庭の子たちも含まれていました)
息子に「成長マインドセット」のプレゼン動画を見せてみた
実はこのプレゼン動画を小学4年生の息子に見せたことがあるんです。
全部ではありません。動画の5分40秒くらいから。
脳内でニューロンが新しく結合して、だんだん頭が良くなっていく…というあたりです。
この映像を見せながら、
この大学の先生が研究して発見したんだって。
そんなことを話しながら見せました。
息子は「へーそうなん…これが頭の中で?」といいながら見ていました。
それが3カ月くらい前のことで、わたしは息子にこの動画を見せたこともすっかり忘れていました。
で、最近ふと気が付いたのですが、息子が根気よく勉強するようになってきている・・・!?
息子の学習意欲が高まった!?
息子の以前の様子はこんな感じでした。
宿題でわからない問題があるとわたしに聞きにきます。
答えは教えませんが、解き方のヒントや考え方を教えてあげますよね。
すると、イライラして最後まで聞かずにキレてしまうんです。
答えを知りたいのに教えてくれない!説明なんて聞きたくない!という感じで。
または、説明を聞いても、自分の思っているやり方とちがったときは受け入れられずキレたりすねたりします。
そして、「もういい!どうせ無理!もうやらない!」といって宿題をやめたり、くしゃくしゃにしてしまっていました。
ところが、最近それがなくなりました。
まず、答えを教えないからといってキレることはなくなりました。
ヒントの説明が理解できないときでも、イライラしている様子は多少ありますが、自分で少し時間をおいて再チャレンジしています。
感情をコントロールするよう努力している感じ。
それに、担任の先生からも「学習意欲が高まっている」とほめていただいたんです。
以前は先生から「明日、漢字テストをします」とテスト範囲のプリントを渡されても、「別にできなくてもいいから」と勉強して行きませんでしたが、最近はきちんと勉強しているんです。
そしてわたしに「たぶん明日のテストは100点取れると思う!」と、意気込みまで語ってくれます。
もしかしてあの動画を見せたから?
いやいや、それだけでそんな急に変わらないでしょ…
いや、でも研究結果ではたった1年で学区内の最下位からトップになった学校もあるくらいだし…
と、いまこんな気分です。
もしかしたら、ただ息子が精神的に少し成長したというだけかもしれないし、担任の先生が教え方を工夫されているのかもしれない。
いろんな原因が組み合わさって良い変化が出ているのかもしれない。
でも、あの動画で映像をみせて、「難しいことや新しいことを勉強するとき、頭の中でこんなことが起きて、今までわからなかったことがどんどんわかるようになっていくんだって」と話したことも1つのきっかけだったかもしれないなと感じています。
もう一度、動画を載せておきますね。ニューロンの結合の話は動画の5分40秒くらいからです。
▼『必ずできる!未来を信じる「脳の力」』
※画面右下の吹き出しマークをクリックし、「Japanese」(下の方にあります)を選ぶと日本語字幕が表示されます。
今うちの子がハマっていて、すっごく楽しいのに思考力がきたえられるんです。
プログラミングの問題もたくさんありますよ♪