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集団登校をやめたい…と思ったことがある保護者の声まとめ

小学校の集団登校には多くのメリットがあり、多くの地域では集団登校で通うのが基本だと思います。

でも、何かしらのデメリットや問題があって「もう集団登校から抜けたい…」と考える保護者もいます。

アンケートを実施して、集団登校をやめたい…と思ったことがある保護者の声を集めました。

集団登校のメリット・デメリット

集団登校のメリット

集団登校では、クラスや学年を超えたコミュニケーションが生まれます。
協調性が育まれたり、高学年の子が低学年の子の面倒をみる中で精神的に成長するといった点も大きなメリットですよね。

また、子どもたちだけで登校してくれるため、毎日学校まで送迎する負担がないのは保護者にとってありがたいです。

集団登校のデメリット

一方で、集団登校にはデメリットもあります。

たとえば、集合時間に遅れてくる子がいて他の子が待たされたり、上級生が下級生をいじめたり、歩く速さをあわせずにどんどん先に行ってしまうなど。

また、安全面の心配もあります。もちろん一人で登校するよりは安心かもしれませんが、保護者が送迎するのとくらべると危険な場面が多いと感じます。

集団登校をやめたいと思ったことがある保護者の意見を見てみると、やはりそのあたりの事情がからんでいることも多いようです。

集団登校をやめたい…と思ったことがある保護者の声

集団登校をやめたいと思ったことはあるが、現実にはやめていないという保護者の声をいくつか紹介します。

登校班の中に息子をからかったり叩いたりする子が1人いて、先生やその子の親に注意してもらうようお願いしても治らないので、集団登校から抜けようかと悩み中です。抜けるとなると、兄姉や親が同伴することになりますが、うちは一人っ子で共働きのため、今すぐ抜けることは難しい状況です。

子供が低学年生の時、同じ登校班の上級生が登校ルールを守らず、別の班の同級生と勝手に登校したりして迷惑だったため、集団登校をやめようかなと考えたことがあります。

学校までの距離が長いため、雨の日などの集団登校はかわいそうと思った事もありましたが、上級生と一緒に毎日登校する事によって子供自身も成長していると思うのでやめていません。

母親の朝の集まりが面倒でやめたいと思ったことがありますが、低学年の子供にとっては安心なので。

集団登校を実際にやめた保護者の声

実際に集団登校をやめたという保護者の声もご紹介します。

家を出る直前になって子どもが登校をしぶり、同じ班の子たちを待たせてしまったり、先に出発してほしいと集合場所まで(親が)急いで伝えに行かなければならないことがたびたびあったので、集団登校を抜けて毎日送ることにしました。

そもそも集合場所までかなり距離があり、一人で歩いて行かせるのは不安だったため、集団登校を抜けさせてもらって車で学校まで送っていました。帰りは学童保育なので問題ありませんでした。

集団登校をやめることができるシステムになっている?

「お子さんの小学校は、集団登校をやめてもよい(やめることができる)システムですか?」という質問に対しては、「わからない」と「やめることはできない(ほぼ無理。事実上かなり難しいなど)」が半々くらいで、「やめることができる・簡単にやめられる」と答えた人はいませんでした。

ですが、「やめることはできない(ほぼ無理。事実上かなり難しいなど)」と答えた人にその理由をたずねると、「周りにやめた子がいないから」「やめることができると聞いたことがないから」といったものばかりで、学校やPTAなど誰かが明確に「やめることができない」とルールを設けているわけではないようです。

実際に集団登校をやめた保護者の方は「システムとしてはどうなっているのかわからないが、同じ登校班の人に事情を説明して抜けることを伝えた」と回答していました。

実際に集団登校をやめた子は周りにいる?

「実際に集団登校をやめた子は周りにいますか? いる場合、その子はどのように登校していますか?」という質問に対しては、次のような回答がありました。

集団登校をやめたというより、集合時間に来る事が出来ず、いつも遅刻して登校している子がいるようです。決められた時間までに集合場所に来ない場合は置いて行かれるルールです。

集団登校をやめた子は知らないけれど、遅刻ばかりで月の半分くらい別で登校している子はいます。

集団で登校するのが難しく、学校と話し合いをし、登校班名簿に名前を残したまま親子登校などの形をとっているお子さんは実際にいました。

みんなと一緒に登校できればそれが一番ですが、現実にはさまざまな事情でそれが難しいこともあるわけで…

基本的には集団登校となっている場合、学校側もやめることができる・できないなど、わざわざアナウンスしないけれど、相談すれば柔軟に対応してもらえるということなのでしょうね。