『ナージャの5つのがっこう』という絵本を小学1年生の娘と一緒に読みました。
両親の転勤をきっかけに、5つの国の小学校に通ったナージャ。
以前こちらの記事でも紹介したのですが、「世界を知る」系の絵本、大好きです!
勉強になる絵本。地図絵本「MAPS(マップス)愛蔵版」が超楽しい!
著者キリーロバ・ナージャさんの実体験
主人公ナージャは、著者キリーロバ・ナージャさんのこと。(※絵は市原淳さん)
ソ連のレニングラード生まれ。
ご両親が科学者で、両親の転勤とともに子供のころ6か国(ロシア、日本、イギリス、フランス、アメリカ、カナダ)各国の学校に通ったそうです。
それも、外国人用のインターナショナルスクールなどではなく「地元校」に通っていたのだとか。
ナージャさんは大人になって電通に入社。2015年に世界のコピーライターランキング1位に輝いています。
「ナージャの5つのがっこう」のあらすじ
ナージャが実際に通った6か国の学校のうち、次の5か国の学校が紹介されています。
- ロシア
- イギリス
- フランス
- アメリカ
- 日本
そして国ごとに
- わたしのカバンのなか(持ち物)
- わたしのきょうしつ(机の並べ方)
- せんせい
- クラスメイト
- がっこうのあるいちにち
などが紹介されています。
最後の方は「こんな教室もあるかな?」という感じで、ツリーハウス型の教室、氷でできた教室、ふうせんの上の教室…など絵本らしい豊かな発想へ。
国によって学校がこんなにちがうなんて!
興味深かったのは持ち物。
自分専用の新しい教科書があるのは日本だけなんです。
ほかの国はたいていおさがり。
あと、教科ごとにノートがあるのも日本だけ。
ほかの国ではノートは1冊か2冊でした。
文字はえんぴつではなくペンで書くという学校もいくつかありました。
それから机の並べ方も国によってさまざまなんです。
日本の学校では1人用の机がすべて前向きに並んでいますが、イギリスは5~6人で1つの机。
アメリカやフランスは会議室のように「ロ」の字型、「コ」の字型なんです。
しかもアメリカの教室はコの字の中にカーペットとソファーが!!
※ナージャさんが本当に通った学校のことが描かれているので、それぞれの国のすべての学校が同じとは限りません。
中でも日本の小学校はかなり独特!?
各国の学校の様子を「へぇ~おもしろーい。そうなんだー」と感心しながら見ていたのですが、ナージャにとっては日本の学校こそが一番不思議で一番変だったようです。
みんな、おなじかばん、おなじぼうし…
みんな、たいようは きいろじゃなくて、あかでかくんだ!ふしぎ!!
そういえばなんでだろ?
このがっこうは ヘンだ…とってもヘンだ…
なんで?どうして? りゆうがわからなくて
ふしぎなことで いっぱいだーーーー!
なんで学校は4月から始まるの?
なんで学校にプールがあるの?なんでキャップをかぶるの?
名札ってなに?
うわばきってなに?
ピアニカってなに?
したじきってなに?
なんでこんなにたくさんノートがあるの?
たいいくすわりってなに?
集団登校ってなに?
組体操ってなに?
わたしたちが当たり前のことと思っていた学校の常識ですが、「そっか、外国ではちがうんだ。日本だけのものなんだ」と気づかされます。
小学1年生の娘が一番気に入った学校は…
この絵本、娘と一緒にわいわいおしゃべりしながら楽しめました。
読み終わって、「一番行きたいのはどの国の学校?」ときくと・・・
「アメリカのがっこう!!」と。
「ナージャの5つのがっこう」はAmazonでも★5つの高評価でした。
レビューをいくつか紹介しますね。
初めて知ることがいっぱいです。日本の常識と 外国の常識は全く違っていて、視野が広がります。
なるほど!と思う楽しさがあります。
カバンの中や教室のかたち、勉強のしかたは国によってこんなに違うんだ!と、驚きながら読みました。
自分の体験で「学校とはこうゆうもの」と決めつけないようにしないとと思いました。
なんといっても、後半ナージャが考える「○○なきょうしつ」の面白いこと!
大笑いしながら、一緒に「じゃあ、こんなのはどう?」なんて盛り上がっています。