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感想と実践1-2『子どもが聴いてくれる話し方と子どもが話してくれる聴き方大全』

子どもが聴いてくれる話し方と子どもが話してくれる聴き方大全

前回の記事では、「子どもの気持ちを尊重すること」「共感の言葉をかけること」が大切だと書きました。

感想と実践1「子どもが聴いてくれる話し方と子どもが話してくれる聴き方大全」

では、それは具体的にどうすればよいのか?という話です。

引き続き『子どもが聴いてくれる話し方と子どもが話してくれる聴き方大全』第1章から学んだことと実践したことを書きます。

子どもの気持ちを尊重する4つの方法

『子どもが聴いてくれる話し方と子どもが話してくれる聴き方大全』では、「気持ちを尊重する方法」として4つの方法を示しています。

  1. 注意を傾けて聴くこと
  2. 子どもの気持ちを言葉で認めること
  3. 子どもの気持ちを代わりに言葉で表現すること
  4. 子どもの願いを空想で実現させること

どんな時でも常にというわけではないですよ。
子どもがイヤなことがあって落ち込んでいるときとか、怒って何かを訴えてきたときなど、感情を整理できない様子のときに、こういう聴き方をしてみましょうという話です。

1つずつ詳しくみていきます。

①注意を傾けて聴くこと

テレビを観ながら、スマホをさわりながら聴くのではなく、手を止めて子どもの方を向いて話を聴きます。

良い聴き方と悪い聴き方の例が4コママンガで示されているのですが、悪い聴き方の方はテレビを見ながら「パパきいてる?」「きいてるよ。パパはサッカーを見ながらでもきけるんだよ。それで?」という感じで、子どもは「もういいよ」とあきらめてしまいます。

一方、良い聴き方の方は驚いたことに無言なんです。
テレビを消して子どもの方を向いて聴いているのですが、ひとこともしゃべらず、あいづちさえ打っていない。

本気で聴いてくれる親には自分の問題をとても話しやすいものです。親は何も言う必要がありません。しばしば子どもは、共感的な沈黙をこそ、最も必要としているのです。

この「共感的な沈黙」、かなり使えます。

子どもがわーんと泣いて泣きやまず、どうすればいいんだろう・・・なんて言えば納得してくれるだろう・・・というとき。
なだめようと一生懸命言葉を探してしまいますが、実は「共感的な沈黙」で十分だったりするんです。

②子どもの気持ちを言葉で認めること

「まあ!」「あらあら」「ふうん」「そう」などの言葉で認めるのも大いに役立ちます。

こういった言葉を心配そうな態度で口にすると、子どもに自分の考えや気持ちを探らせることになり、子どもは自分で解決策を見つけられるようになるのです。

アドバイスしたり質問したりしたくなる気持ちをおさえて、心配そうに「ふうん」「そう」と言って、子どもの次の言葉を待つ感じでしょうか。

③子どもの気持ちを代わりに言葉で表現すること

子どもの気持ちを代わりに言葉で表現する。
このスキルは結構難しいので、4コマ漫画だけでなく演習問題が載っていました。

こんな風に考えるんです。

例題)「○○君の鼻をぶん殴ってやりたいよ!」

 

子どもの気持ちは? ⇒とても怒っている
その気持ちを理解していると伝えるために言う言葉 ⇒「あらあら、ずいぶん怒ってるみたいね」

では問題です。

問題)「週末だっていうのに何でこんなに宿題があるんだよ!」

 

子どもの気持ちは? ⇒ (考えてみてください
その気持ちを理解していると伝えるために言う言葉 ⇒ (考えてみてください)

いかがですか?
アドバイスしたり、気持ちを否定したりせずに「言うべき言葉」が出てきましたか?

こういう言葉がすんなり出てくるようになるには相当練習が必要だと感じました。

④子どもの願いを空想で実現させること

子どもの願いを空想で実現させる。
これ、どういうことかわかりにくいですよね?

本に載っていた4コマ漫画のセリフをそのまま紹介しますね。

子「チョコフレークが食べたい!」
親「それがうちにあったらよかったのにねえ」
子「チョコフレーク!」
親「とってもチョコフレークが食べたいのね」
子「いま食べられたらなあ!」
「チョコフレークを出す魔法の力があったらなあ!」
子「じゃあシュガーフロストにするよ」
親「まあ、そう!」

すごい技ですね。

ちょうど良いタイミングでこんな技を使いこなすのは難しそうですが、いざというときのために覚えておこうと思いました。




絵がうまく描けなくてかんしゃくを起こして泣いていた娘に・・・

さて、「感想と実践1」で書いたようにアドバイスや質問、気持ちを否定する言葉は言わないこと。
そして「気持ちを尊重する4つの方法」を学んだところで、このスキルを使う瞬間がやってきました。

お手本を見ながら絵の具で絵を描いていた小1の娘が、うまく描けないと言ってかんしゃくを起こして泣き始めたのです。
しばらく放っておいたのですが、なかなか泣き止まず、こちらにアピールするかのように泣き声が大きくなっていくので「学んだスキルを使ってみよう」と思いました。

娘:うわ~ん・・・描けない~!!

私:(娘の隣に座って)そっかあ、うまく描けないんだ

娘:うわ~ん、うわ~ん(大声で泣き続ける)

私:・・・(共感的な沈黙)

沈黙に耐えられず
私:ちがう絵を描いてみる?(提案・アドバイスをしてしまった!)

娘:いや!この絵がいいの~!!

私:そっかあ、この絵が描きたいのね。これきれいだもんねぇ。

娘:うわ~ん、うわ~ん

私:でもこの絵は結構難しいなあ・・・どうしたらいいかなあ

娘:うわ~ん、うわ~ん(大声で泣き続ける)

う~ん、うまく行かないなあ。。。と思いながらお手本にしていた絵本をパラパラめくっていると、

娘:やっぱりこの絵にする!

私:あー、これかわいいね

娘:どうやって描いたらいい?最初はえんぴつ?

なんとか気持ちを持ち直してくれました!

ちょっと時間はかかったけど、

  1. 注意を傾けて聴くこと
  2. 子どもの気持ちを言葉で認めること
  3. 子どもの気持ちを代わりに言葉で表現すること
  4. 子どもの願いを空想で実現させること

4つのスキルのうち①~③を使って、自分なりに子供の気持ちを尊重できたかな、と。

いつもだったら「そんなことでいつまでも泣かないの!」とか、あれこれ提案して「いや!」と反発されたら「じゃあもう勝手にして!ママ知らない!」とキレてしまっていたと思います。

結構忍耐力が必要だったし、アドバイスしたくなるのをグッとこらえないといけなかったけど、何度も繰り返し実践していけばスムーズにできるようになるだろうという気がします。

  • 怒らずに済んだ。
  • スキルを使ってうまく行った。

この成功体験で少し自信がつきました。

引き続き『子どもが聴いてくれる話し方と子どもが話してくれる聴き方大全』を読み進めて実践していきます。