最近、中学校や高校の授業でも取り入れられるようになったビブリオバトル。
息子の通っていた中学でもビブリオバトルがあり、「どんな本がいいかな…」と相談されたりました。
ビブリオバトルのやり方や公式のルールを調べてみたので紹介します。
イメージしやすいように、実際のビブリオバトルの動画もいくつか紹介しますね。
ビブリオバトルとは
ビブリオバトルとは、1人ずつ順番に自分のおすすめ本を紹介をしていき、どの本が一番読みたいと思ったかを決めるゲームです。
ビブリオバトルの公式ルール
ビブリオバトルの公式ルールは、とてもシンプル。
参加人数は特に定められていませんが、4~6人前後がベストとのこと。
5分をオーバーしてはいけませんし、余らせてもいけません。5分使い切るのがルールです。
また、資料の配布などもしません。
なるべくライブ感を持って発表するようにということで、あらかじめ用意してきた原稿を読み上げるのもNGです。
教師や審査員など少数の権力者が決めてはいけません。
学校で実施するときは、おそらく4~6人ずつのグループに分かれて、全員が発表する形になるかと思います。
イベントなどで実施する場合は、発表参加者(バトラーと言います)のほか、聴講参加者(発表を聞いて投票するだけ)がいる場合もあります。
ただ自分のおすすめ本を紹介していくだけではなくて、「チャンプ本を決める」という点が盛り上がるポイントです。
参加するからにはやはり1番を取りたいですものね。
「ミニ・ビブリオバトル」もある
最近では小学校でもビブリオバトルを実施するところがあるようですが、特に低学年の子は絵本などページ数の少ない本を紹介することが多いので、5分も話すことがない…ということになりがちです。
そのため、5分⇒3分に変更した「ミニ・ビブリオバトル」というものも用意されています。
プレゼン時間が3分に短縮される以外は、通常のビブリオバトルのルールと変わりません。
ビブリオバトルのメリット
これだけビブリオバトルが教育現場で広がってきたのは、やはりたくさんメリットがあるから。
本を読むようになる
普段本をあまり読まない子が、本を読むきっかけになります。
ネットで話題の本を調べたり、家族におもしろかった本を聞いたりして何冊か読んでみて、紹介する本を決める中で、読書の楽しさに目覚める子もいるでしょう。
今まで興味の無かったジャンルの本の魅力に気付ける
本が好きな子でも、読むジャンルがかたよってしまうことがありますよね。
ビブリオバトルに参加することで、今まで読もうと思わなかったジャンルの本にも興味をもつきっかけになります。
本を通して人を知る
ビブリオバトルのキャッチコピーは「人を通して本を知る、本を通して人を知る」
「本を知る」のは当然ですが、「人を知る」ことにもなるんですよ。
人のプレゼンを聞いて、この人は普段こういう本を読んでるんだ…
この本を読んでそんな風に感じたんだ…と、人にも興味が湧いてきますよね。
仲良くなるきっかけができそうです。
プレゼン力、コミュニケーション力が高まる
いかに本を魅力的に相手に伝えるか、わかりやすく説明するためにはどうすればいいのかを考え、時間内におさまるよう練習します。
本の紹介の後の質疑応答も、相手と良質なコミュニケーションをとる練習になります。
実際のビブリオバトルの動画
実際のビブリオバトルを動画で見てみましょう。
Youtubeにはビブリオバトルの決勝大会の動画がたくさんあります。
中学生ビブリオバトル決勝大会
高校生ビブリオバトル決勝大会
高校生の決勝はさすがですね。
皆さんそれぞれとても工夫したプレゼンですし、話すスピードや間の取り方など、相当練習したのだろうなと思います。
自虐ネタを交えて笑いをとっている人もいて、すごいな…と感心しました。
少人数のビブリオバトルの動画
上記の動画は決勝大会ですから大きな会場でたくさんの人の前でプレゼンしていますが、学校の授業などでおこなう場合は4~5人のグループで順番にプレゼンしていくことになるかと思います。
少人数のビブリオバトルの動画も見つけたので載せておきます。
ビブリオバトルをもっと詳しく知りたい方におすすめの本
ビブリオバトルについてもっと詳しく知りたい方におすすめの本を紹介します。
ビブリオバトル 本を知り人を知る書評ゲーム
ビブリオバトルの誕生秘話や遊び方まで、詳しく記載されている本です。
まず最初に読むべき本。
ビブリオバトルのサークルを作る時に参考にした著作の一つです。その人がどんな作品を紹介するか、そのことを通してその人を知ることができる。これは目から鱗でした。実際にやってみて、その意味の深さを痛感しています。
(Amazonカスタマーレビューより)
ビブリオバトルを楽しもう―ゲームで広がる読書の輪
文字が大きめでフリガナつき。子供のためのビブリオバトル・ガイドブックです。
ビブリオバトルを初めて行う子供はもちろん、これからビブリオバトルを開催しようと考えている先生や司書の方も活用できます。
小学校の高学年以上になれば、この本を読んで自分たちでビブリオバトルを理解して実践できるように指導をしてもいいかもしれませんね。本書最後
には小学校、中学校、図書館での実践例が5つ紹介されています。
図書館司書が小学生3人にビブリオバトルの概要を教えていくというストーリー仕立てになっているのも読みやすい印象を与える一因となっている。
(Amazonカスタマーレビューより)
マンガでわかる ビブリオバトルに挑戦!
ビブリオバトルの魅力や学校での効果的な実践方法がマンガになっています。
ビブリオバトルを成功させるための情報がふんだんに詰まっています。
こちらもストーリー性があるので、サクサク読み進めていくことができます。
活字ではなく、絵と文字で解説しいているのでビブリオバトルについて理解しやすいと思います。
短時間でビブリオバトルのことがよく分かりました。小学生にも理解できそう。
秀栄中学との交流を通して、ビブリオバトルが上手くいかない理由や楽しく運営するためのポイントも示されています。よく構成されたマンガになっていて、気軽にビブリオバトルを知ることができる本です。
(Amazonカスタマーレビューより)