リスニングが苦手な中学生は多いですよね。
苦手な理由は、 どうやって勉強したらいいかわからないからではないでしょうか。
リスニングの力がつくおすすめの勉強法と教材やアプリを紹介します。
中学生の英語リスニングにおすすめの教材
1つ教材を決めて、覚えるくらい繰り返し聴くことが一番の近道。
では何を聴けばいいのでしょうか。
おすすめの教材はこれです。
『例文で覚える中学英単語・熟語1800』
基本的には単語帳なのですが、例文がたくさん掲載されていますし、例文を英語と日本語で読み上げるCDもついています。
これ1冊で3役こなしてくれるんです。
- 単語帳
- 文法ごとの文例集
- リスニング教材
良いと思った理由は次のとおりです。
例文がついているから単語の使い方をイメージしやすい
単語と意味だけでは使い方がイメージできないから覚えづらいときってありませんか?
たとえば「let」という単語の意味は「(人に)~させる」ですが、「let=させる」と覚えても「let」を使えるようにはなりませんよね。
この単語帳では、「let」「Hold on」「calendar」という3つの単語について1つの例文がついています。
Hi,Pat. Are you busy next weekend ?
Hold on. Let me check my calendar.
(やあ、パット。来週の週末は忙しい? ちょっと待って。カレンダーをチェックさせて)
例文が中学で習う文型・文法の学習順になっている
この単語帳はレベル1~5に章がわかれています。
レベル1に出てくる例文
中1レベル
現在の文(be動詞、一般動詞)
命令文
Let’s~の文
現在進行形
助動詞can
レベル2に出てくる例文
中2前半レベル
過去の文(be動詞、一般動詞)
SCVの文型
There is ~の文
未来の文(will,be going to)
いろいろな助動詞(依頼、申し出など)
といった感じです。
これまで習った文法の復習もできてしまうんです。
たとえば、レベル5に出てくる例文
Have you ever read any books by Matsumoto Seicho?
Yes. I’ve read a couple of his mystery novels.
これなんかは、中3で習う現在完了形の例文ですよね。
例文を日本語と英語で読み上げるCDがついている
この単語帳には例文を読み上げるCDがついているので、リスニングの学習にも使えます。
1つの例文ごとに、英文⇒日本語⇒もう一度英文 という順で読んでくれます。
Ken should be the captain of the team.
↓
ケンがチームのキャプテンになるべきだわ。
↓
Yeah. I think so, too.
↓
うん、ぼくもそう思うよ。
↓
Ken should be the captain of the team.
Yeah. I think so, too.
この順番で読んでくれるのはすごくありがたいですよ。
1回目の英文が聞き取れなくて「ん?なんていったんだろう・・・」となっても、日本語の意味を教えてくれると「ああ、なるほど」と。
で、もう一度同じ英文を読んでくれると「おぉ!確かにそう言ってる!」と聞き取れるようになっているんです。
わが家ではCDのまま利用していますが、音声をスマホに入れて聞いても便利ですね。
ただし、なんとなく聞いているだけではリスニングの力はつきません。
では、この単語帳のCDを使ってどのように勉強すればリスニング力がつくのか、今から説明します。
聞き流すだけではダメ!効果的なリスニング勉強法とは
英語をぼんやり聞き流していてもリスニング力はつきません。
「いま(英語で)なんて言ったんだろう?」「(日本語で)どういう意味だろう?」と必死で聞き取ろう・理解しようとしながら集中して聞くことでリスニング力がアップするんです。
英語の音声を聞きながら、ついついぼーっと他のことを考えたりしてしまうと思います。
そこで非常に効果的だといわれているのが「ディクテーション」です。
ディクテーションは、聞いた英文を書き取ること。
うちの息子もいま毎日ディクテーションをしています。
先ほど紹介した単語帳のCDで例文を聞いて書き取っています。
紹介した単語帳のCDは非常にすぐれていて、単語帳の1見開き(2ページ)ごとに1トラックになっているんです。
1見開きで例文が3~4個掲載されていますから、1トラックのディクテーションをしたら一度停止して答え合わせをします。
そして正解がわかった上でもう一度同じトラックを聞きなおす・・・という風にしています。
ふだんダラダラ勉強して明らかに集中してない時間が多い息子が、ディクテーションのときは目の色が変わるくらい集中していますよ。
めちゃくちゃ集中する分、すぐ疲れてしまうらしく、今は1日あたり例文10個程度しかディクテーションできていませんが、このペースでも毎日続ければリスニング力がかなりアップするはずです。
中学生の英語リスニングにおすすめのアプリ
中学生の英語リスニングに効果的な勉強法はディクテーションだと説明しました。
中学生レベルのディクテーションがたくさんこなせるものであれば、先ほど紹介した教材に限らず、スマホやタブレットのアプリを活用してもいいですよ。
アプリの場合、「書く」のではなく「入力する」ことになりますが、効果は同じです。英文の入力もすぐ慣れます。
ディクテーションができるアプリをいくつか紹介しておきますね。
ディクトレ
ディクテーションを取り入れた英語リスニングの無料学習アプリです。
短めの会話からTOEIC形式のリスニング問題、Youtubeの動画やニュースから抜粋したリスニング問題などさまざまなコンテンツがあります。
Youtube動画はネイティブのスピードなので少々難しいですが、テイラースウィフトのインタビューや片付けコンサルタントのこんまりさんの講演動画からディクテーション問題が作られていて、なかなか面白いです。
スタディサプリイングリッシュ
スタディサプリの英語学習用のアプリです。
月額制の有料アプリですが、コンテンツの一部だけ無料で利用できます。
しばらく無料部分だけ利用して、気に入ったら有料プランに移行するといいですよ。
スタディサプリイングリッシュでも大人気のコンテンツがディクテーションです。
しかも、このアプリのディクテーションの優れているところは、キーボードが「歯抜け」状態で表示されるところ。
特にスマホで英文を入力する場合、たくさんの英字キーから探すのは大変だし、となりのキーを触ってしまったりして思ったとおりに入力できず、イライラしてしまいますよね。
キーボードを歯抜けにしておいてくれると、入力がぐんと早く効率よくできるようになるんです。
この方式を考えた人、天才だと思います^ ^
書き取るディクテーションもとっても効果的なのですが、アプリのディクテーションは答えあわせを自動でやってくれるので、ゲーム感覚でどんどんやりたくなるのがメリットですね。