小学校の卒業時に謝恩会を実施するところは多いですよね。
でも謝恩会の準備は本当に大変なので役員をやりたくないという人も。
アンケートを実施して、小学校の謝恩会の準備にかかわった経験のある保護者の声を集めました。
小学校の謝恩会の場所は?教室?レストラン?
学校の教室でお弁当を注文しました。
学校の多目的ホールで先生方と一緒にお弁当を食べました。
小学校から近いビュッフェ形式のレストランを貸し切りにして先生と生徒、保護者が好きな場所に座って話をしたり食事を楽しみました。
保護者が営む飲食店を借りて、オードブルなどを用意。
小学校の教室やホールを借りて実施する場合とレストランなど飲食店で実施する場合があるようですね。
近くに適当なお店がないということと、費用を安く抑えることができるからです。
どうせならたくさんの人に参加してもらった方がいいし、そのためには参加費が安い方がいいですものね。
謝恩会の内容は?
色紙やプレゼントを準備して、スライド上映や歌の出し物をしました。
小学一年生からのスライドショーを全員で見て、最後に先生方から挨拶をしてもらいました。
先生には花束、子供達はビンゴゲームを実施。
・お世話になった先生方へ一人一人お礼の言葉
・先生方へプレゼント
・保護者たちで製作したスライド上映会
・ビンゴゲーム大会
・終わりの挨拶
スライドの上映をするところが多いようですね。
やっぱりこれが謝恩会の山場というか、一番の感動シーンなのだろうと思います。
その他、担任の先生にからめたクイズを実施したり、子どもたちが歌やダンスの出し物をしたり…といった感じでした。
小学校の謝恩会の役員をして大変だったこと
色紙の担当でした。皆に回すのが大変で、ぎりぎりになってしまいました。
大人数で利用できるお店をネットで探し、小学校の謝恩会で使うのでスライドショーをしたいことをあらかじめ予約時に伝える、名簿を作成しおつりを間違えないように小銭を準備し、集まったお金を数えてまとめてレストランに支払うなどの役割を担当しました。
時間やレストランを調整したりと予約は大変でした。
場所の決定が難航。(保護者が営む飲食店を借りたので)「特定の保護者に依頼するなんて」という意見と、「会場を借りるのに金銭はかからず浮いた金額を子供達の景品に使ってくれれば」という申し出の調整に時間がかかった。
スライドショーの制作を担当しました。
大変だったのが保護者から子ども達の写真を集めることでした。保護者の皆様さんの都合の良い時間帯を一人一人聞きながら集めていきました。ここが一番骨の折れる作業でした。
二度とやりたくないと思いましたが、引き受けた以上は責任を持ってやりました。
飲食店で実施する場合は、場所の調整が大変なようですね。
スライドショーの制作は本当に大変
スライドショーの制作。これは一番大変なのではないでしょうか。
うちの子の謝恩会のときは、わたしは会場準備を担当していたのですが、スライドショーの制作があまりにも大変だということで、そちらも少しお手伝いしました。
BGMを探したり、子どもたちの写真を集めたり、わざわざ学校まで教室の風景や先生を撮影に行ったり…。
スライドショーに子どもたちから、あるいは先生からのメッセージを入れる場合は、その手配もしないといけませんよね。
材料がそろったらパソコンでスライドショーを作成するわけですが、これも膨大な時間がかかります。
こういうものは、作る人がどこまでこだわるかにもよるのですけどね。
「みんなを感動させたい」「かっこいいものを作りたい」とこだわればこだわるほど、やはり時間はかかるし大変だろうと思います。
むしろ、謝恩会のスライド作成は絶対にやりたい!と希望していたのだそうです。
「場違いなところに参加してしまった!」という後悔
うちの子の小学校では、謝恩会の役員が決まっているわけではなく、有志を募って「やりたい」「やってもいい」という保護者が集まって謝恩会の準備をしました。
わたしは、本音ではあまり乗り気ではなかったけど、6年間お世話になったし、図書ボランティアや行事の際のボランティアをやっている保護者もいる中で自分は何もしてこなかったし…という気持ちから、「最後くらいは何かお手伝いしようかな」とこわごわ準備に参加しました。
謝恩会の準備は大変だからみんな嫌がると聞いていましたし、必要な人数が集まらなかったら困るだろうから…という感じです。
で、参加してみて思い知らされたのは、謝恩会の準備はわたしのような消極的な気持ちではかかわらない方がよかったかも…ということです。
結構、熱い気持ちで「ぜひやりたい!」と準備に参加している人がいるんですよ。
わたしのように消極的に参加している者からすると「いや、もう大変だしそこまでしなくても…」と思うことでも、熱い気持ちで参加している人たちは「やりたい」んですよね。
仲の良い保護者同士で休日や夜に何度も集まって、お菓子を食べながらワイワイ準備の相談をしたり雑談で盛り上がったり。
それ自体がすごく楽しいといった感じでした。
わたしはそこまで仲の良いママ友もいなかったし、準備の話し合いも必要なことをサクッと決めて早く終わらせたかったのですが、そういうことじゃないんですね。
小学校の謝恩会は必要か
小学校の謝恩会。
子どもたちにとっては、先生や友達と一緒に過ごす最後の楽しい時間だろうし、お世話になった先生方に感謝を伝える大切な場でもあります。
でも、保護者にとって準備の負担が大きかったり、最近では謝恩会に出席せず卒業式が終わったらすぐ帰るというおうちもあるようです。
アンケートで聞いてみたところ・・・
どちらとも言えない
忙しい人も多く参加したくない保護者や生徒もいるので一概にやったほうがいいとは言えませんが、謝恩会は子供たちにとってはかなり大きな思い出になります。
でも時間やレストランを調整したりと予約は大変なので一緒に謝恩会に携わってくれる保護者との相性で決めたほうがいいと思います。
どちらとも言えない
近年のPTAのあり方から考えると反発する人が出てくると時間と手間が取られるが、積極的に関わる人達がするならいいのではないかと思うから。
実施しない方がいい
今の時代、謝恩会はもう不要だとは思います。実際に保護者の中から謝恩会に出たくないという声もありました。
数十年前と今とでは価値観も変わってきているので、無理に謝恩会を実施することはないと思います。お世話になった先生方には保護者各自が各々すれば良いと思っています。
なるほど。
みな忙しく、参加したくない人や反発する人もいるから絶対に実施した方がいいとまでは言えない。
でも、仲良しの保護者が集まって準備するなど積極的にやってくれる人たちがいるなら実施しても良いのでは?という意見が多いようです。
ちなみに、ベネッセが2013年に実施した調査によると、小学校での謝恩会の実施率は46%とのこと。
小学校の謝恩会。先生にとってはどうなんでしょうね…
わたしの意見は、「どちらとも言えない」です。でも「実施しない方がいい」寄りの「どちらとも言えない」。
準備に関しては、アンケートに答えてくださった方たちとほぼ同じ意見です。
積極的にやってくれる人たちがいるなら実施したらよいと思います。
わたしが気になっているのは、先生方に負担をかけているのではないかな…という点。
謝恩会って、先生に感謝の気持ちを伝えるための会ですよね。
謝恩会を実施して先生方が喜んでくださるなら、多少大変でも実施する意味があると思います。
そして先生方はあくまでもゲスト。
なのに、スライドを作成する過程で先生に子どもたちへのメッセージを書いてもらったり、動画でコメントをもらったり、先生にかかわるクイズを作成するのに協力してもらったりと、先生にずいぶん負担をかけているのではないかと。
あと、謝恩会に招待するのって6年生の担任の先生だけですか?
これまで6年間で担任してもらった先生全員と校長先生もでしょうか?
うちの子の謝恩会では後者でした。
子どもたちにとっては低学年で担任してもらった先生にも最後に一緒に過ごせて良かったかもしれないですが、先生方にとっては毎年のことだし、過去に担任したことのあるクラス全員の謝恩会に出席していたら大変なんじゃないかな~なんて。
あ、「拘束」という言い方は良くないですね。
もちろんその時間を楽しんでいただいているなら何も問題ないですが。
でも、他の学校に転勤された先生にも謝恩会に出席してもらえないか連絡をとっていると聞いて、そこまでする?と思ってしまいました。
あと、もう1つ。
うちの子の小学校のように有志の保護者を集めて謝恩会の準備をする場合は良いのですが、6年生のクラス委員や6年生のPTA役員などが謝恩会の実施することになっている場合は、謝恩会の準備をやりたくないため6年生で委員や役員を引き受けてくれる保護者がいなくなるという事態に陥ります。
これは先生方も困っておられるようです。
そんなにイヤなら謝恩会なんてしてくれなくていいのに…というのが本音ではないかな?などと考えてしまいました。
張り切って謝恩会の準備をやりたいと手をあげる保護者がいる一方で、謝恩会の準備が大変だから6年生で委員や役員を引き受ける保護者がいなくなるというのは矛盾していて不思議な気もします。
でも、おそらく謝恩会の準備全体の責任者になるのは嫌だけどスライド制作はぜひやりたいとか、会場の飾りつけはぜひやりたいとか、そういうことなのかな~と想像しました。