小学4年生の次男、冬休みの宿題に「百人一首を20首暗記してくる」というのがありました。
「百人一首、覚えないとね」と何度か声をかけてみたけど「無理!」と。
まあ、百人一首を覚えていないからといって将来何か困るわけではないので、やらなくても大丈夫と言えば大丈夫だけど、暗記の練習にはなると思うんです。
今後いろんなことを勉強していく上で、どうしても暗記しなきゃいけない場面はたくさんありますから。
放っておいたらたぶん何もしないと思うので、百人一首の暗記をちょっと手伝うことにしました。
効率の良い暗記方法を体験してもらう
どんな覚え方がいいか検討してみました。
本人が「覚えなきゃ」と思っている場合はいろいろやり方があると思うのですが、なにせ次男は「無理」「やらない」と言っているので、ハードルをグンと下げてやらないといけないな…と。
ちなみに、今回の宿題は先生がランダムに選んだ20首を覚えるものです。
全部暗唱できるかどうか確認テストなどがあるわけではありません。
次男いわく、3学期にかるた大会をするので、暗記していればそのときにたくさん取れるから嬉しいというだけ。
ネットで調べてみると、覚えやすそうな語呂合わせの一覧なども見つかったので、それを印刷して渡しても良かったのですが・・・
今回は、「語呂合わせ」自体を次男と一緒に作ることにしました。
自分で覚えやすいように語呂合わせを作るという体験は、百人一首に限らず、今後いろんな暗記学習の場面で役に立つのではないかと考えたからです。
それに、「これを覚えろ」と渡された語呂合わせを覚えるよりも、自分で語呂合わせを作る方がちょっと楽しいじゃないですか。
子供と一緒に暗記しやすい語呂合わせを作る
学校からもらってきた20首のプリントをもとに、ノートに語呂合わせの暗記表をつくることにしました。
ノートを3段に区切って、
- 1段目は上の句の最初の部分
- 2段目は下の句の一部(札全体が見えるので最初の部分でなくてもOK)
- 3段目は語呂合わせ
次男と一緒に「これはどうする?」「こっちの方が覚えやすい?」「たごのふじってお相撲さんみたいで覚えやすいんじゃない?」などワイワイ言いながら一緒に語呂合わせを作りました。
本当は自分でノートを作るのが良いのですが、なにせ「無理!やらない!」という状態だったので、少しでもハードルを下げるために今回はわたしがノートを作りました。
一度作って覚え始めてみると、「ころも」が3つも出てきて区別がつかないことに気が付きました。
- きみがため⇒わがころもでに雪は
- 春すぎて⇒ころもほすてふ(ちょう)
- 秋の田の⇒わがころもでは露に
こういう場合はまた語呂合わせを修正して・・・。
百人一首の暗記を1つの成功体験に
まったく意味の分からない百人一首を20首も暗記するなんて絶対無理!と思っていたようですが、こうして語呂合わせの表を完成させると、意外に覚えることが少なくてちょっとやる気がでてきたようです^^
しかも、語呂合わせは自分で作ったので、作る過程で印象に残って、すでに覚えてしまったものもいくつかあります。
「『あしなが』はもう覚えた!」
「『来ぬ人を焼く』も覚えた!」
「あと、『あまのミカサ』も覚えた!」
と、だんだんノッてきたようです。
わたしが上の句の冒頭を読んで、次男が語呂合わせを言えるかどうかチェックする…というやり方で、1時間もかからず一応全部覚えられました。
夕食後や寝る前にも
「百人一首、なにか問題だして~」と次男の方から言ってくるくらいノリノリで自信がついたようです。
「大変そうだな」「無理かも」と思うような暗記学習でも、工夫して効率よくやれば大丈夫。きっとできる!
百人一首の暗記におすすめのアプリはある?
語呂合わせを作る前に、「もしかしてアプリで楽しく百人一首を覚えられるものがあるのでは・・・?」と、いろいろ探してみたのですが、どうもぴったりのものが無くて。
大人が百人一首を暗記したり、早くとれるように訓練するためのアプリはいろいろあったのですが、小学生の子どもが遊びながら楽しく百人一首を暗記できるようなものがなかったんです。
試しにいくつか使ってみた中で、いちばん使えそうだと思ったのはこちらのアプリ。
『初めてかるた 無料版』
猫のちゃまめと対戦しながら百人一首を覚えるアプリです。
ただ、こちらのアプリ、無料版では数種類の札しか読んでくれません。
有料版は490円。
ラクに暗記するための工夫などは特になかったので、最初から「無理!」とあきらめている次男には向かないかな~と思ったのですが、「覚えたい」という意欲がある子なら、猫のちゃまめと対戦しながら何度も繰り返し聞くうちに覚えられるかと思います。
今うちの子がハマっていて、すっごく楽しいのに思考力がきたえられるんです。